◇第二シーズンもくじ
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紅炎があかるすぎる
水鳥中学生徒会は現在、生徒会長の居ない中で二年副会長ふたりによって運営されている。
不器用でどまじめだけど、ひたむきな関崎乙彦 要領よく見えるけれども実は思いやりのある総田幸信。
ふたりは犬猿の仲だった。

中学二年、すでに生徒会引退を決意した関崎乙彦は、学校祭最後の一日を使って、生徒と教師の考えを本音でぶつけ合う「座談会」を計画する。
その一方で総田幸信は、「本当に水鳥中学生が求めているもの」として、夜のファイヤーストーム・フォークダンスをぶつける。
ふたりの意見は決裂する。

ふたりの生徒会副会長の間で、冷静に観察するのが佐川雅弘。
関崎乙彦とは無二の親友。
 関崎乙彦の誠実な性格を誰よりも理解していたはずだった。

 佐川雅弘はだんだん、総田幸信の計算高さとカリスマ性にだんだん惹かれて行く。
気持ちは関崎乙彦の味方でいてやりたいのに、共感するのは総田幸信の方。 佐川雅弘は冷静に、じっくりとふたりの「様」を見つめつづけることになる。

乙彦と雅弘に繋がる水野五月への恋心も絡みながら、とうとう水鳥中学学校祭最終日を迎えようとしている……。
ふたいろの幕がおりるまで

中学二年・秋。九月半ば。
立村上総、羽飛貴史、清坂美里。
宿泊研修中に起きた出来事は、表向き片付いたようにみえるけれど、 三人の中にはまだ目に見えない傷として残っていた。
上総はふたりを傷つけたことへの罪悪感に苦しみ、貴史は上総の裏切りをまだ受け入れられずにいる。
美里は上総の繊細さを受け入れようとする一方、違和感を捨てきれない。

ささいな嘘がきっかけで、上総と貴史の間にながれた溝。
美里はふと、小学校時代仲良しだったのに今は疎遠となった友人、藤野詩子のことを思い出す。
詩子の親から招待された日本舞踊のおさらい会を目前にして、
三人の想いはやがて……。
暁紅を待て
中学一年・秋。

一年B組評議委員・新井林健吾はバスケ部最優先の日々を送っていた。
委員会はすでに天敵の杉本梨南に奪われている。
男子を人間と思わない態度でみなから嫌悪されている杉本を、健吾は徹底して無視していた。
いじめなんて汚いことはしない。触るだけで吐き気がする。
杉本梨南、立村上総を徹底的に叩き、はるみの六年間鬱屈してきた日々を取り戻してやりたい。
だれよりもはるみを想う気持ちは、やがて健吾に好機をもたらしていくのだが……。

冬至の十字星
中学二年・秋。
立村上総は次期評議委員長の指名を受け、冬休み中のビデオ演劇製作準備や一年同士のいがみ合いへの仲裁などで神経をすり減らす日々を送っている。
本条先輩にはどやされるわ、つきあい相手の清坂美里にはちょっとちくっとすることを言われるわ、演劇ではやりたくなかったのに、よりによってシャーロック・ホームズ役を押し付けられるわ……。
なんとかみんなからの期待にこたえようと悪戦苦闘する上総。

気になるのは、一年B組評議委員の新井林健吾。
以前から上総を徹底した軽蔑のまなざしで射る。
男子としての完璧な容姿と強烈な個性に、上総よりも評議委員長としてふさわしいという声も聞こえてくる。

杉本梨南を巡る一年B組騒動に巻き込まれつつ、上総は自分の中に押さえ込んでいた闇の感情と向かい合って行く。
上総がやがて、見出した答えとは。
葉牡丹の花

中学二年・二月末。佐川雅弘の物語。
青潟大学附属中学から、「評議委員会を中心とした」交流計画を持ちかけられ乗気になる乙彦。
かつて、青大附中入試を失敗したゆえの、雪辱を果たしたく、高校入試で狙っている乙彦の本心を雅弘は気付いていた。
諸般の事情から、お供についていくことになった雅弘だが……。
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