風の音(詩)

□詩
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散歩道





夜の道を歩く
街灯の照らすアスファルトをふみしめて
土ぼこりを舞わせる

川沿いの道を歩いている
川をはさんだ向こう
明かりのもれる家が並びに並んでいる
お風呂場から聞こえる鼻歌が排水口に流れて
流れる水の音に子供のはしゃぐ声がのまれてく

なつかしい過去
昔にあった子供の記憶
今はない


流れてく
水に流され
全ては忘れられていく

散歩も終わり。
街灯に照らされて
土ぼこりを吸いこんで
部屋の電気も消しましょう。
なつかしい過去
思い出せないあの頃です。





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