お気に入りの詩達


木々のつぶやき


風が一つ

木々が鳴く


風が一つ

雲が去る



熱くなった体に

風が一つ降りそそぎ

広がりゆく私の想いが

風に撫でられ静かに眠る


そうして私も眠る



静けさの中

歌の広がりを感じる

カーテンが揺れる度

木々が手をたたく度

それにのせて広がる声

風に織りこんだ歌は大地の想い

耳をすませば体に染み込んでいく

大地の想いにつつまれて

大地の優しい声に心とらわれる


そうして私は眠る



眠たそうな木々

気怠そうに吹く風

彼らのつぶやきを知りつつも

大地の想いを代弁する

木々の優しさで私は眠る

風の心地よさで夢を見る




風が一つ、木々が鳴き

風が一つ、雲が去る



偽りなき月光の下

そうして私は眠るのである

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道筋の勇気



白線から落ちないように

まっすぐ歩く

欠けてるところとか

曲がりくねってたりするけど

ちょっと走ってみようかな

落ちちゃうかもしれないけど

ほんの少し走ってみよう

向こうの白線まではほんの少し

この少しの勇気が

あなたの絶対の勇気の証


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雨宿




雨粒がそれぞれに地面をぬらす

どんより雲に世界は囲まれて

今日はかたつむりの気分

水しぶきに顔をひっこめっては

葉の陰から天をみる



早く雨よ止みたまえ



私は貝を持たない

どんより なめくじ


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蛙の日




晴れるとも

曇るとも言えない天気

元は雨であった湿気が

じめじめ と体をむしばみ

まとわりつく苦しみに

どうにもできない苛立ちを感じる

どこもかしこも じめじめ

逃れることのできない じめじめ

風の一つや二つではどうにもならない


そういえば今日蛙をみた

アスファルトに張り付いていた

水分が失われていた

こんなにも じめじめ しているのに

蛙には足りない

どうしようもなく苛苛する

今日この頃

夏の日



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二人




君と二人でどこに行こうか

何の知らない街に繰り出し

馬鹿やって

昼ご飯食べて

止まらない口からは

言葉があふれ出て

言葉で和み

言葉に笑いあう

またここに来よう

二人でどこにでも



私とあなたとどこへ行こう

なにも知らない街に不安になり

あなたが無茶をする度に息をのむ

安い定食を食べて

語り続けるあなたの顔に和み

言葉足らずの愛で笑いあう

また一緒に行きましょう



二人で行くのなら

どこにでも行きましょう



二人で行きましょう



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天の川





星多き夜空の下

草花に囲まれて

ひんやりとした土の上に腰を下ろす

蒼白い光に囲まれて

冷やかな大気に流されて

深い深い青の夜空

夜空を割る様にひとすじの川

冷えた光に流される

川の切なさに目を閉ざす

雨の川 天にふらせる涙の川

逢いたいと涙を流す



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タコの墨





足の裏にタコができた

胼胝ではなくて蛸である

水中に住まうあの蛸である

私の足の裏は真っ黒で

墨のように黒々している

これはきっとタコのせいだ

紛れもなく蛸のせいだ

黒くなりゆく床と

汚れゆく私の心

あたりは汚れて汚れて

私の近くにはだれも寄らなくなった

足は

洗えど洗えど汚れを増して

人は

笑えど笑えど遠くへ行って

もう私には蛸しかいない

足を汚すタコの墨

私からは墨は流れない

このタコがある限り

この汚れは流れはしない



はなりの空き部屋










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