愁う蒼空
□淡い夢
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気付いたらそこは闇だった。
周りには何もない。
空も
大地も
何もかもが「ない」闇だった。
『どうして…どうして…どうして…』
闇の中で、呟き続けた。
掠れた声で。
ただ、そこがあたしの絶望で出来た世界だということは分かった。
どうして?という度に
硝子が割れるような音がした。
どうして?という度に
世界が壊れるような音がした。
『『レイナ、悲しいなら、傍にいるよ。』』
どこかで、懐かしい声がした。
暖かくて、それは、あたしが一番…ミナミよりも…アキよりも愛した声だった。
『『レイナ、お前がもう少し大人になって、俺がもう少し大人になって、二人が生活出来るようになったら、迎えに行くから。』』
…キ………………レ……キ……
『『レキ…あたしは子供じゃないよ?』』
……レ…キ……
『『お前がハタチになったら、俺は29歳だ。その頃には、ちゃんと生活出来るように、生活って物を覚えるんだ』』
…レキ…遠いよ……レキ…
最初の嘘
ハタチの約束
綺麗な指輪よりも
やさしい言葉よりも
本当はね?
『『抱きしめて欲しかった。レキ』』
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『………イ…ナ!!レイナ!!』
目が覚めると
そこには泣きじゃくるアキがいた。
ボロボロと子供みたいに
泣きながら、あたしを見下ろして
ただ、ずっと
『ごめん、レイナ!もうしないから!だから、いなくならないで…っ!』
そういいながら、抱きしめた腕は
痛くて、苦しくて、息が出来ないくらい強くて。
でも
とても心地いい。
まるで、儚い夢のようだった。
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あとがき
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はい、フィクションでs(ry
今回から出て来たレキは知る人ぞ知る人物です。
一応言うと、表現には過度の誇張が含まれております。
『過度』の『誇張』がぁぁぁ!!!←
少なくともレキのモデルの人物より好きになった人がいるということです。レキくん。悪しからず(釘刺
さて、今回は時期が曖昧なんですが、確か二人暮ししてからの話だったと思います。多分。えぇ。
まぁアキ=今彼(現旦那)が、当時見ていた掲示板というのは、記載の通りで『ソウイウ』場所だったわけです。
私はというと、ソウイウ写真に対する嫌悪感がミナミ=元彼の浮気を思い出させる為、物凄く強いので、いまだに『ソウイウ』写真は嫌いです。
ちなみに、エロ本などの「プロの写真」には無反応です。プロはあくまで仕事なので。素人の写真であることが問題です。ハイ。
最後に。
今回はどちらかというとノンフィクションの傾向が強い話になりましたが、続きを書くことになるか、新しい物語になるか。それは私の心の変動次第…となりますのでご理解下さいませ…。
では、また。