Harry Potter

□敵寮同士
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でへでへすれば、呆れたようにリリーは笑う。

彼女は私の好きな人を知り、理解してくれる大事な友達。
例え相手が敵寮のスリザリンでも、特に気にした様子もない。

それどころか悪戯仕掛人にセブルスがやられている時は、助けてくれたりもするのだ。


「リリーも素直になってね?」

「私はいつでも素直よ」


唐突な私の言葉にリリーは少し驚いて、けれど思った通りの答えを返してくる。

でも知っているのよ、リリー。
アナタがポッターが気になり始めていることくらい。


そこまで考えて、私は突然立ち上がった。


「どうしたの?」

「セブルスの身に、危険が!」


名付けてセブルスヘルプレーダー。

違う。
本当は窓の外から、悪戯仕掛人たちの楽しそうな笑い声がしたのだ。
そんな時は殆どと言っていい程セブルスが絡んでいる。

勢いよく談話室の窓に駆け寄り、開けっ放しのそこから顔を出す。
下を見て、思わず女の子らしかぬ舌打ち。


案の定セブルスが、悪戯仕掛人たちと野次馬に囲まれていた。


「あいつら、何度言ったら……!!」


リリーにローブと杖を投げてもらい、談話室から飛び出す。
外に抜ける近道を使って、途中杖を取り出した。
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