Harry Potter

□敵寮同士
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彼はスリザリンで
私はグリフィンドール

何だか、ロミオとジュリエットの気分





敵寮同士






「どうも納得いかないわ!」


グラスに入ったバタービールを飲み干して、私はリリーに言った。
彼女はまた始まったかとばかりに私を見る。


「何でスリザリンなのよ!」


敵寮の名に談話室内の何人かがこちらを向いたが、騒いでいるのが私だとわかると元に戻る。
そこまで日常化させているつもりはないのだが、そうでもないらしい。
確かに、昨日も騒いだ覚えがある。

ぐだぐだする私に、リリーは何度も言った言葉を投げ掛けた。


「でも、あの人はスリザリンで良かったと思うわ」

「私がよくないの!」


空になったグラスを乱暴に置けば、側にいた一年生が縮み上がった。
ちょっと酔っ払いの気分。

それに、リリーが言うことが最もだとはよくわかっている。
それはわかっているのだが、やはり敵意がこうあからさまだと気が滅入りそうだ。

セブルスのグリフィンドール嫌いは、仕方ないと言えば仕方ないのだが。


「ホントに好きなのね、スネイプのこと」


彼の名前が出て来て、顔に笑みが浮かぶ。
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