短編集 (赤×橙)

□嫉妬だってしちゃう
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side 橙

今日は久しぶりにメンバー7人で飲みにでもいこうってことになった。

ずっとコロナで行けなかったから、全員で集まれるっていうのは素直に嬉しい。マネージャーさんに相談して用意してもらった個室居酒屋にあつまった。フグが美味しいらしい。
食べたことないけど。

「それでは、かんぱ〜〜い!」

リーダーちゃかの音頭で始まり、俺たちは久々にみんなでご飯を食べれるハイテンションで、モリモリと食べて喋って飲んだ。

酒に強い海人と元太はしこたま飲んでいたがずっと元気で、ゲームの話とか先輩の話とかをしている。
俺はそこまで強くないから、サワーの3杯目あたりからじつはぼーっとしている。でもやっぱり楽しい。

しずとしめに挟まれて、二人が松松が加入してからグループがよくなったんだって話してくれる。俺はすごく嬉しくて、思わず4杯目を頼んでしまう。

ちゃかはのえるとなんか真剣な話をしてるみたい。
ふたりはリーダーとブレインだから、たぶんグループのこと話し合ってる。

俺はふわふわと浮かれた感覚になりながら、ちゃかの真剣な横顔を見つめる。

やっぱりかっこいいなあ、、。
いつもグループの中心に立って、大切なことをばしっと決めて引っ張ってくれる。それでいて人のこといつも気にかけて、メンバーを絶対置いてけぼりにしたりしない。誰の思いも汲み取って、まとめてくれる。

そんなちゃかが本当に好きで。
ああ俺ももっと力になりたいなーってぼーっと眺めてた。
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