短編集 (赤×橙)

□お願いごと
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松倉から、大事な話がしたいってLINEが来た。
別に普通に会って切り出せばいいのに、事前に文章で前置きするほど大事な話?

俺はもしかしてトラブルに巻き込まれた系かと思っ、すぐに会う約束を取り付ける。松倉の家に向かった。

急ぎじゃないからって言われたけど、気になるし。

「大事な話って、なに?」

着いて早々焦れたように聞く俺の前で、松倉は挙動不審の様子で正座している。
言おうかどうか迷ってて、決心がついてない様子だ。

「話してみ?」

俺はなるべく優しく話す。
すると意を決したように、松倉が口をひらく。

「俺、、ちゃかのこと抱いてみたい!」
「、、え」
「俺も、上の人やりたい!」

俺は一瞬頭が真っ白になる。
えええ!
そんなこといきなり言われても。

「なんで、、」
「俺だって男だし、、今のままでもいんだけど、一度やってみたいなって」

えええ、、どうしよう
正直俺は、松倉に抱かれる自分というのは想定していなかった。
だって松倉だよ?こんなにかわいいのに。。

「お前本気?」
「、、うん」
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