Wandafuru Virgin

□2話
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(※太宰さん、ポートマフィアに残っている設定です)

「うー。さーむーいー」

そう言って、いつものごとくあたしを
後ろから抱きしめている治さん

「治さん、熱があるでしょう?」

「んー?私がかい?あるわけがないだろう」

そう言ってはいるけど、
掌から感じられる温かさは
尋常じゃないほど熱い

「おい」

フラフラしている治さんをどうしようか
考えている途中
治さんと同じ5大幹部の1人で治さんとコンビを組んでいる中原中也さんだ

「中原さん。お疲れ様です」

「おう。あの木偶はどこにいる」

「デク?」

「太宰だ」

「ここにいますよ」

そう言うと後ろを覗き込んだ中原さん

「すげぇ顔真っ赤だな。太宰」

「熱があるんですけど、離れてくれなくて」

「なるほどな。おい、クソ太宰」

そう言って治さんの頭を殴ろうとしている中原さん

「え゙?」

「中也は私を殴ることが出来ないだろう?
ここに愛純がいれば」

そう言った治さん

「ちっ」

そう舌打ちをしたと思ったら

「愛純を放して家に帰りやがれ。太宰」

「いやだね。なんで私が愛純を離さなくちゃ、いけないのさ」

そう言った治さんはあたしを放す気はないらしい
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