黄昏時忍軍忍組頭の嫁は少し無愛想

□後記
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閲覧者の皆様、先ずは、読了誠に有難う御座います。

また、加えて此処の後記まで読んで下さるお優しさにも心から感謝致します。




「陣内!!私のお嫁さんが私に優しくない!!!」

この台詞を雑渡に言わしたいという衝動と共に、『黄昏時忍軍忍組頭の嫁は少し無愛想』の執筆は始まりました。





では、此処からは、執筆裏話的なものです。


三人称主体の文にしたのは、互いの過去や心情を敢えて多く語らず、匂わす程度にしたかったからでした。

それは嫁が最初から心を閉ざした状態で雑渡に出会うから、なので、嫁の視点に寄りながら雑渡に関しては心情を特に読み辛くしようと意図的に内面の描写を削ったりなどしてみました。

結果、恋愛小説としての甘さみたいなのは少し弱い様に思います。読み辛い所も多々あったでしょうが、面白いと言って下さる方もそれなりにいまして安心致しました。


これは、夫婦となってからの物語の様で、実は二人が本当に夫婦になるまでがテーマです。ままごとから先に行こうとする、その入り口に二人並んで足を引っ掻けた所で物語を終えます。

此処から先は、優しさや慈しみがあるだけの世界ではないでしょう、他人と他人が共に生きるのです、道は平坦な事は決して無い筈。

しかし、それを踏まえて『二人は何時までも幸せに暮らしましたとさ』で締め括ったつもりです。

不器用な夫婦に此処までお付き合い頂き感謝致します。




さて、此処からは、本当に裏話です。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この連載と、拙宅の別の長編である『いしゃたま!』はリンクしています。

所々矛盾はあるかもしれませんが、雑渡の初恋の相手と名前の出なかった宿敵は『いしゃたま!』大騒動編のあの人とあの人だったりします。

『黄昏時忍軍忍組頭の嫁は少し無愛想』の軸の一つには、「雑渡の地獄巡り」というものがあります。

尼子先生御大作詞の雑渡のキャラソンに「過去を追うな」というフレーズが繰り返し出てくるのですが、「追うな」と言ってる時点で既に追いそうになってんじゃね?と、パンタの深読みスキルが暴走した訳です。

過去を捨てるという思いで過去に囚われる。そんな雑渡の矛盾と二面性を上手く書く事が出来ていたなら幸いです。






さて、此処からは、さらっと宣伝。

本編、物語としての連載は此れにて終了致しますが、更新はあるかもしれません。

と言いますのも、雰囲気が砕けてギャグ傾向な為に本編に組込めなかった話が幾つかあるのです。

これらを後日談、若しくは閑話として書き上げて行きたいと思っていますので、その時はまた、雑渡夫婦を宜しくお願い致します。



長々と書いてしまいました。

此処まで読んでくださり、本当に皆様には感謝致しております。

重ね重ね、読了有難う御座いました。

また、別の物語でお会い致しましょう。


2016.2.26 管理人:パンタ
 

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