黄昏時忍軍忍組頭の嫁は少し無愛想

□君と一緒に、
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※番外編です。例によって本編の流れをぶったぎってます。













「やあ、お正月だよ。めでたいめでたい。」

そう抑揚の無い声で喋るのは黄昏時忍軍忍組頭の雑渡昆奈門。

「え?何を仰います。今は晩夏から初秋の間くらいですよ……?」

怪訝そうにその幼い印象を与える丸い目をくるりとさせて、雑渡を見やるのは黄昏時の若き忍、諸泉尊奈門である。

「それは本編の話さ。これは、番外編なの……ねえ、これ全然吸えないんだけど、どうなってんの?」

雑渡は常より携帯している雑炊入り竹筒を口から離し、しげしげと眺める。

「今日の雑炊は餅を入れてみました。」

「なんだ、尊奈門もしっかり空気を読んで……っていやいやなんで入れようと思ったの。私そんな肺活量無いから。」

そんなやり取りを遠巻きに眺めるのは小頭、山本陣内である。口にこそ出さないが、その表情は、新年早々阿呆なやり取りをして、と雄弁に語っていた。山本のそんな視線を受け、雑渡は顎をぽりぽりと掻く。

「えーと、じゃあ、ここでぐだぐだやっても仕方無いから、説明。陣左、頼んだ。」

「はいっ!」

姿勢正しく、返事は高らかに。忠臣、高坂陣内左衛門は今年もぶれない。

「では、次の頁からは特別番外編です。注意点は以下の通りです。」


・年明けたのに、大晦日の話

・現パロ

・唐突に単身赴任の雑渡昆奈門

・急に思い付いたので設定はふわっふわ

・超短文、最早小ネタ


「…以上の注意点が許せる方は次頁へどうぞお進み下さい。以上、説明は黄昏時忍軍、高坂陣内左衛門が勤めさせて頂きました。」

「はい、良くできました。」

「お褒めに預かり光栄です!!!」

腰を直角に折る高坂であった。

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