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□特に意味は無い
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※タイトル変えました(旧イチャイチャ)

24歳、同棲設定


家に帰ると、私は待ちくたびれている明王の前に紙袋を突きだした。
「遅せぇ。 もう9時なんだけど」
明王はそう言いながら紙袋を受け取る。
私は今まで夏未と買い物に行っていた。楽しかったなぁ、夏未ってば昔の円堂のこと話すと直ぐ真っ赤になって可愛かったし。うんあれは本当に可愛かった。
『聞いてよ、夏未に円堂の話したら直ぐ照れちゃうんだよ。可愛いよね〜』
「へぇ、お前とは大違いだな。」
何がどう違うの、問えば明王は不意に唇を重ねた。
『え、何? 甘えたくなったの?」
「ちげぇよ、バカ。 そういうとこだっつってんの。だいたい、お前はキスしても照れやしねぇじゃねぇか」
昔は顔真っ赤にしてたくせにな、と呆れた様子の明王。
『なるほど、照れて欲しいわけね』
でもさすがにえっちはまだ恥ずかしいよ、言うと明王は今その話してねぇだろ、と笑った。

『あ、そういえばお土産があるんだよ』
私は先程明王に渡した紙袋を漁り、目当ての物を見つけるとそれを差し出す。
「……お前、これ女の服じゃねぇの?」
『うん、似合うと思って。 スカートじゃないからいいじゃん、着てみてよ』
そう頼んだものの服は無惨にも床へと投げ捨てられた。
「誰が着るか! 第一、男に女の服が入るわけねぇだろうが」
私は投げ捨てられた服を拾ってそれを明王の目の前に広げてみせた。
『大丈夫だよ、大きいサイズ買ってきたし、それに明王は細いから。ね?入りそうでしょ』
笑顔でそう言えば、着て欲しいなら今夜ヤらせろ、と笑顔で返ってきた。
『うわ引いた』
「どうせ明日も休みだろ?それに最近ヤッてなかったし溜まってんだよ。ナマエちゃんもそうじゃねぇの?」
いやらしい笑みを浮かべる明王の髪を引っ張ってやるといってぇ、と声を荒らげた。
確かにそうかもしれないけどこの流れでそれを許してしまうのは嫌だ…!
『…じゃあ、ジャンケンしよう。負けたら着てね』
「いいぜ、その代わりお前が負けたら今夜よろしく」
いい笑顔で明王が言った。絶対負けられない!


『やったー!勝ったぁ!』
私が両手を上げて喜んでいると隣で明王はちっ、と舌打ちをした。
服を渡すとしぶしぶと受け取る。
『はい、じゃあ着替えてきてね』
「くそ、覚えてろよ…」
明王はそう呟くと着ていた服を脱いだ。ここで着替えんのかい。
目を反らすと後ろから抱き着かれた。
『ぎゃっ…!!』
「もうちょいかわいく驚けねぇのかよ」
うるさい!驚かせる方が悪い!ていうかこれあすなろ抱きとかってやつ!?今そんな雰囲気じゃないだろ…!
そんな風にひとり葛藤していると明王が耳に優しく触れた。
「ナマエちゃん恥ずかしいの?耳真っ赤だぜ 」
耳元で囁くな、必要以上にエロい声出すな、言うと明王はフンッと鼻で笑った。
「必要だろ?」
ヤバい、こいつ無理やりそういう雰囲気に持っていこうとしてる!
危機感を感じて明王の髪をまた引っ張ってやった。
するといてっ、と言って私から離れる。
「お前何回も髪引っ張んな、ハゲるだろ」
『中学生の頃ハゲてたからいいじゃん』
「あれはハゲじゃねぇ」
『早く服着てよ』
へいへい、そう返事をして明王は私が買って来た服に着替え始めた。

『………か、可愛い!!似合う!』
着替えた明王がとてもかわいかったので髪も結んでやるとさらに女の子に近づいた。
可愛い可愛いそう言ってぎゅうぎゅう、抱き着いているとソファに倒された。
「ナマエ、ヤろうぜ?」
『………あ、これ何か百合みたい。』
「……………」
明王の動きが固まる。あれ?怒った……?
「……いいぜ、お前がオレのこと男って言うまで止めねぇから」
うげっ、やっぱ怒ってる。目が笑ってない。
えっちな雰囲気にならないように言った言葉は逆効果だったようだ。
『ごめん冗談だよ』
謝ってキスをすると明王が更に深く優しくキスをした。許してくれたかもしれない。




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