tns短編

□過去拍手
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「はぎ、」

「……どうしたの、名前」





いつも通りの朝。


朝練を終えて教室に入ると、自席の隣には、いつものようにすでにあの子が座っている。








「あのね、……えっとね、」




いつものような弾けた笑顔を向けるわけでもなく、宿題がわからないという悲しい顔をしているわけでもなく、どこか緊張しているような顔をしている名前。





「どうしたの?」

「あ、あのね」



優しく頭を撫でてやると、決心したように顔をあげる名前。






どこからか視線を感じ、クラスを見渡すと、クラスメイトのほとんどが、名前を応援するように温かな目をむけていた。









「はぎ、これ……」

「え、」




名前からおずおずと渡されたのは、可愛くラッピングされたクッキーと1輪の花。






「カーネーション?」

「本当は…昨日渡したかったんだけど、岳人が部活忙しいって言ってたから」




1輪の花が、赤いカーネーションであることと、昨日渡したかった、というキーワード。


今日は月曜日。昨日は、5月の第2日曜日だ。







「萩、いつもありがとう…」


笑顔でそう言った名前に、見守っていたクラスメイトがホッとしたように息を吐く。





「こちらこそありがとう、帰ったら部屋に飾るよ。こっちも、大切に食べるね」


そう言って、名前が天使のようだと言った微笑みをむけてやると、名前は本当に嬉しそうに笑った。











5/13 Thank you for mother!















――――――――――――


母の日ネタでした!


今更、ですかね?



なかなか本編が更新できないので…、ちょっくら番外編でも書いてみました!





連載始める前に考えていたヒロインちゃんは、こんなキャラでした。

強気なところや、生意気なところは、全部岳人が持って行っちゃったの〜!


みたいな、大人しくて可愛らしくて弱気で臆病で引っ込み思案で、愛されるべき妹キャラ。



けど、いつの間にかあんな感じになっちゃいましたね…、

まあ今でも、岳人に比べれば、大人しくて可愛らしいキャラのつもりですが←





父の日がくるまでは、このまま拍手においておこうと思います!




例のごとく、ママは滝さんでしたが、パパは誰にしましょうかね??






それではこのへんで!

拍手ありがとうございました!





   
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