企画小説

□天国と地獄
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「「亮(ちゃん)!!」」


「…なんだよ」






次の日の部活。

跡部が呼んだのか、ドリンクを準備してるなまえを眺めていたら岳人とジローに捕まった。






「昨日なまえと花見したんだって?」

「花見って言うか…あっちの桜見に行っただけだぜ?」

「それを花見って言うんだC〜!」





見るからにムスッとしている岳人と、笑顔なのに目が笑ってないジロー。







「今年も4人で行こうって昨日がっくんと言ってたのにー」

「毎年4人で行ってるのに、抜け駆けされるとはな」






助けを求めるようになまえに視線を送ってみるが、アイツはいつものように滝と戯れている様子だ。






「……桜見て、また4人で来たいね、って言ってたぞ、なまえ」

「「まじ!?」」

「まじまじ。その下見みたいなもんだよ」





本当はそんな話してねーけど、そういうことにしとこう。(早くこいつらから解放されたい)








「って…んな嘘通じるかー!」

「そーだよー亮ちゃん往生際が悪いよー」





……ダメだったか。







「よし亮!コートに入れ。」

「は!?」

「俺たちと勝負しよー」

「は!?俺たち!?」

「勿論、亮vs俺とジロー」

「はぁぁぁあ!?」






俺の叫び声に反応したのか、なまえと滝が此方をみてクスクスと笑っている。




楽しそうだね?んなバカな。

仲良しだもんね?これでもか。






『亮ちゃーん!頑張ってねー!』





お、おう…ありがとな……。




って、今俺を応援するな!



「「…………、」」





ほら見ろ、岳人とジローから黒いオーラが出てるぞ。



ったく、俺たちいつもアイツに振り回されてるな。別に嫌じゃねーけどな!!














天国と地獄




(なまえと2人で何かした次の日は)
(大体いつもこんな感じだ)







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