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□どうしてもこうなってしまう私たち
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突然ですが、私坂井優菜は彼氏の赤司征十郎を押し倒してます。
誰もいない教室で、いつもからかわれてばっかりなので、たまには良いかなって思って押し倒してます。


「ねぇ、優菜」


「は、はいぃい! な、なんでしょう!?」


「これ、俺を誘ってるのか?」


相手は中三男子。うん、そういう考え方になりますよね、ハイ。


「ち、ちがいますよ、だって、その赤司君ばっかり私をからかうから……」


ごにょごにょと少し拗ねたように言ってみたりする。
横目で赤司君を見てみると、口当たりを手のひらで覆ってました、何故でしょう。


「はぁ、優菜はそれ無自覚なのか?」


「へ!?」


いきなり右手首を掴まれました。いけないけない、変な声を出してしまった。
そのまま手首をひっぱられて、視界がぐるりと一回転。
赤司君の後ろは教室の天井、はらりと私の髪の毛が頬をかすめた。


「あ、赤司く…」


人来ますよ、そう言おうとした唇を赤司君が防いだ。
唇と唇が離れたと思ったら、そのまま赤司君の唇が耳元まで持っていかれた。


「…な、優菜は俺のことが好きなんだろ?」


「ふぇ…」


赤司君の吐息が耳にかかって恥ずかしい。
そんな状態のせいか涙目になってきました。
こうなった赤司君はもう止められない、好きなだけ私を攻め立てる。


「んっ」


「ひぁ……」


なにかと思えば赤司君が私の耳を咥えた。
ぬるりとした舌でぺろりと舐められる。


「んぁ、赤司く、やめ」


「やめる? こんなに楽しいのにか?」


あぁやっぱり赤司君は卑怯だ。


「なぁ、優菜キスしてもいいか」


「なんでそんなことを聞くんですか。さっきしたんですから……。
 良いに決まってるでしょう」


もうこうなったらやけくそだと思って笑って見せる。
私がそう言い終わると、赤司君は私の上体を起こして後頭部をつかんだ。


「ん」


そのまま口づけされるのかと思っていたら、赤司君の舌が私の唇をペロリと舐めた。


「っ」


声にならない声が出る。
その隙に赤司君は私の口の中に舌をいれた。
絡め取られた私の舌と赤司君の舌が交わる。
ああやっぱり赤司君は一歩先にいるんだなって。そう思ったのは内緒です。


「っは」


唇が話されると、銀の糸が私の唇と赤司君の唇にできた。


「……こんな俺でも、好きだろ?」


「…はい!」



どうしてもこうなってしまう私たち
私だけが好きなのかもって不安になって押し倒したのが駄目でした
やっぱり、赤司君は赤司君です
どうしてこんなことするの?
って聞いてみました
優菜だからするんだよ
って言われたら、もう赤司君しか好きになれないじゃないですか









一生かけて、私を幸せにしてくださいね?


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