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□パロディのおかげで人生大勝利
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「はぁ?」


えー、優菜です。
いや、うん、え?

どうして私がお姫様で、しかも監禁されてるの?

良くわかんないんですけど。
そもそもさっきまでギャリーと絵見てたよ!?
いや、そもそもどうして私が姫なのッ!?

普通私が王子でギャリーが姫でしょ!

管理人さーん、大丈夫ですかー。
設定間違ってますよー。


「……姫、煩いです」


「なら私を王子にしろ、そしてテメェは死んでこい」


「……死にはしませんが、私は貴方の方が王子に向いているということは同意します。


 激しく」


「ありがとう。
 ま、ギャリーが迎えに来るのを待つか」


……カオスです、ものすごく。
だってピンクのドレスを着た女の子が胡座かいてんだぜ? カオスだろ?


「……姫、王子が来たようです」


門番が水晶を私に差し出しながら言った。
水晶に写っているのは、敵におびえながらレイピアを持って戦っているギャリーだった。


「……ちょっとギャリー助けに行ってくるわ」


「逆になってますよ、逆に」


「そもそもこんなところに監禁しといてさ、本当に良いの?
 この私よ?」


「いや、良くはないと思いますが……」


「なら今すぐ出せ」


「スイマッセンシターッ!!!
 今鍵開けますので、その拳を下げてください、お願いします!
 切実に!」


門番は私の拳に驚いたらしく、快く、快く鍵を開けてくれた。


「そんじゃギャリー助けに行ってくるわ」


「行ってらっしゃいませ」


「ええ、あ、あと、ギャリー助けた後の事だけどさ」


「?」


「…お前ら、覚悟しとけよ」


「ワカリマシタァァァアアアアアアア!!!」


そして私は監禁場所から抜け出した。










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