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□パロディのおかげで人生大勝利
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「優菜はど、どどどどどどっどこなのよぉオおお!!!」


いきなりアタシが王子とか言われて、優菜が姫で助けに行って来いって言われてっ!

そもそもアタシが助けなくても優菜なら自分で抜け出すと思うけど。


「そのバラ、ちょうだい…?」


「イ、いやぁああああああああ!

 な、なんで赤い服の女がいるのよぉおお!
 トラウマ再来じゃな、…い。


 いやぁぁあああああああああああああああああ!!!


 青い人形ぅううううううう!!」



いつになったら優菜のところまで行けるのよぉおおおおおおお!!!














「! ギャリーの叫び声……。
 あー、青い人形かぁ。

 まぁ蹴っとけ」


私の足場にあった青い人形を蹴っ飛ばす。
さっきからドレスの裾を持ちながら走るからあんまり進まなくていらだってきたよ。


「さて、と。
 正直やりたくなかったけど、仕方、無いよね」


私はヒールを脱ぎ捨て、ドレスのすそを破った。


「やっぱり私にはこっちのほうが合うよね!
 そんじゃあギャリー助けに行きますか!」


私は走り出した。







……がッ!


「ここから先は行かせないわよ!
 優菜姫! おとなしく監禁されてなさい!」


「いやよ!
 というよりメアリーなにしてんの!
 赤い服の女とか無個性とか出して!」


「それはもちろんギャリーから優菜を遠ざけるためよ!」


「意味ないよ!
 イヴもなにしてるの!」


「おもしろそうだったから、つい……」


「そんなのに釣られちゃ駄目よ!
 それが不審者だったらどうするの!」


「ごめんなさい……」


「え、私不審者なの? え? え?」


まぁメアリーはスルーしといてっと。


「それじゃあね、私ギャリー助けに行くから」


「行ってらっしゃい」


「ねぇ、イヴ。私不審者なの? ねぇ」







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