BE MY DADDY!!
□Wednesday
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SK「え、これって…。」
キッチンのテーブルの上に
置かれていたのは
ちょっと形が歪なスポンジケーキ。
あや「ソンジョンくんの誕生日、
お祝いしたいなぁって思って。
本当は家で作ってこようと
思ったんですけど、
持ってくるまでに崩れたら嫌だから
ここで作っちゃおう、って。」
それに、と付け足して
壁を見上げた。
あや「どうせなら、
飾り付けもしたいですし^^」
そう言って
クリームのようにふわふわ笑う。
ミョンス…あいつ幸せ者だな。
SK「俺に手伝えることある?」
あや「いえ!そんな、
ソンギュさんは休んでてください!
お仕事でお疲れでしょうし…。」
あぁ…なんで可愛いうえに優しいんだ。
初めて見るエプロン姿が
想像以上に似合いすぎてて。
(べ、別に想像したこともないけどさ?)
ミョンスが羨ましい、羨ましすぎる。
みか「おねぇちゃん!」
あや「ん?なに?」
みか「おかわりちょうだい!」
にかっと笑った
みかちゃんの手には
苺のヘタがいっぱいのったお皿。
その小さな口の周りは
うっすらと赤く染まっている。
あや「えぇっ!?
あれ全部食べちゃったの!?
一つだけって言ったのにー!
ケーキにのせる分が……。」
みか「だって美味しかったから…。」
元々大きな瞳を見開いて
唖然とするあやちゃん。
みかちゃんは
それを見てしょんぼりと俯く。
う、うわ。
なんか気まずっ((汗
あや「私今から
苺買ってくるんで、
ソンギュさんはみかちゃんを、」
そう言って玄関へ向かおうとした
あやちゃんの手を、
SK「俺が行くよ。」
またもよく分からないまま
気付いたときには掴んでいた。
(何これもしかして
マインドコントロールってやつ?)
あやちゃんは
ちょっと迷ったような表情をして
またすぐに笑顔になった。
あや「じゃあ…お願いします!」
いつの間にか
眠気なんてすっかり吹き飛んだみたい。