BE MY DADDY!!

□Wednesday
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くたくたの身体を、

車の背もたれにあずける。


これって結構至福の時なんだよね。


SK「はー……。」

大きく息をつけば
すうっと力が抜けて、
一気に眠気が襲ってきた。

「おいおい、寝るなよー?」

おぶるのは勘弁してくれ、と
マネヒョンが笑った。


SK「…努力しますよ。」


そう言った5秒後、
俺は深い眠りに落ちていた。







べしっ!!

SK「いだっ!!?」

「努力するって言ったのに
あっさり寝やがって…もう着いたぞ!」

結構な力で叩かれた
頭を押さえながら
窓の外を見ると、確かに宿舎だった。


随分熟睡してたみたいだな。

全っ然気づかなかった…。


「それじゃ、
3時間後に迎えに来るから。」

SK「…別にもっと
ゆっくりでもいいですけどね。」

「(スルー)じゃあ、ゆっくり休めよ^^」



仕事のあいまの空いた3時間。

たまたま次の仕事場所が
宿舎から近かったから、
俺は迷わず帰って寝ることを選んだ。


あー…お布団が俺を呼んでいる。


バッグから鍵を取り出して
無言のままドアを開ける。

いつもは絶対誰かが
おかえり、って言ってくれるけど
今日は「だめぇえええぇ!!」




SK「ぅわっ!!!?」

顔を上げるのと同時に
タックルされて倒れ込んだ。

あや「い、今ちょっと取り込んでて
お願いだから外で…ってソンギュさん?」


俺に馬乗りになったまま
あれ?って首を傾げるあやちゃん。

眠気でぼーっとする頭では
何が起こったのか理解不能。

つーかこの体制、困る。
(背中の痛みと、理性が、ね。)


あや「よかった、
ソンジョンくんかと思って
焦っちゃいましたぁ。」

えへへ、と笑って
ようやく俺の上から退く。

はぁ…無意識って怖い。



SK「ソンジョン?何かあるの?」

あや「えっと…実は、」
みか「おねぇちゃん!!
みかがクリームしぼっていい?」

どたどた走ってきた
みかちゃんの手には
ホイップクリーム。


あや「うん、お願い♪
おねぇちゃんも手伝っていい?」

みか「いいよぉ!!
そんぎゅも手伝う?」



俺はよく分からないまま
何となく首を縦に振った。
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