Dream.S

□きみがいちばん
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麻衣「ふふ、」

俺にもたれ掛かるように座って
雑誌を読んでいた麻衣が
小さく笑った。

SY「ん?なんだよ〜、またヒョン?」

その雑誌はついこの間の
インタビューが掲載されていて、
思った通り
INFINITEのページを開いていた。


麻衣「んーん、」

SY「あー、ミョンス?」


昨日ソンジョンに
デレ期の意味を聞いた。

SJ『ぷっ…ヒョンお気の毒…。』

あの時のマンネの顔といったら…
まさに悪魔だった。

まぁミョンスは…
男の俺から見てもかっこいいし、
魅力的なのも分かるけど…
やっぱ悲しいもので。

いくらミョンヨルでも
その辺は許せないというか…。

麻衣がミョンスデレ期だと
ソンジョンがミョンス本人に
言ったらしく、

MS『麻衣ちゃんによろしくね。』

と思い切りにやついた顔で言われた。


なぁぁあにがよろしくだ!!!!
そんな顔もかっこいいんだよこの!!
(これだからイケメンはぁー!!!!)


麻衣「違うよ?」

心の中で悪態をついていると
突然麻衣がそう言って、
何のことだかすぐには分からなかった。

SY「え?あぁ、それのことか。」

麻衣「ふふ…何その反応、
何考えてたの?」

SY「いやまぁこっちの話、
え、ていうか何、まさか
ソンギュヒョンとか言うつもり?」

ちょっと待て待て、
ソンギュヒョンはないだろ
やめてくれ。
(SK:あ゙ぁ!!?)


麻衣「…んー…内緒。」

そう言ってくるりと俺に背を向ける。

SY「教えてくれたって良いじゃん〜
いつも言ってるんだし!」 

雑誌を取り上げようとすると、
麻衣はぴょんっと立ち上がって

麻衣「やだもんっ。」

寝室へと逃げる。

SY「ちょ!何、まじで
ソンギュヒョンなの!!?うっそぉ!?」

俺も麻衣を追いかけ、
逃げられないよう後ろから
ぎゅうっと抱きつく。

SY「つかまえたっ♪」

麻衣「やぁ〜!離してよぉ!」

必死になってとられないようにと
雑誌を守る麻衣から
俺があっさり雑誌を取り上げると、

麻衣「やー!!」

頬を染めながら
俺から奪い取ろうと
ジャンプする、けど背の低い麻衣が
背の高い俺に届くわけもなく、


SY「えーなになに…。」

端が折られている
さっきまで麻衣が読んでいた
ページを開いた。
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