Dream.S

□恋の話
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お昼休み、

女の子がすることと言えば?






「知ってる?あの二人って
付き合ってるらしいよ。」

「えー!?まじ!!?羨ましい〜!」


教室の隅の"あの二人"を見やると
幸せそうに微笑みながら話していた。

どうやら噂は本当みたい。



「あたしも彼氏欲しいなぁ〜。
ね、麻衣っ。」

麻衣「え〜私は別に…かなぁ。」

友達ふたりが
えぇぇーっと声を揃えた。

え、そんなに驚く?((汗


「なんでなんでー!?」

「ありえなーい!!」

ふたりは彼氏についての話で
盛り上がり始めて、
私は何も言うことが出来ない。

あーどうしよ、
ただあまり興味ないってだけなのに。

だって今好きな人いないし。

ようやく口を開きかけたその時、
まるで見計らったかのように
始業を告げるチャイムが鳴った。


続きは放課後ね、と
慌ただしく自分の席に戻っていく。







麻衣「彼氏、かぁ…。」

授業中にも関わらず
ぽつりと呟いた。

「麻衣ちゃん彼氏できたの?」

突然の声に驚いてそちらを見ると、

SJ「その人かっこいい?」

隣の席のソンジョンくんは
ちょっと意地悪な笑みを浮かべていた。


SJ「知らなかったなぁー
麻衣ちゃんってモテるんだねー♪」

あ、これ絶対分かってて言ってる。

麻衣「ねー♪」

私も笑顔でそう返して、
黒板にかかれた数式をノートに写す。

こういう時は
さらっと流すのが一番!


SJ「え、ほんとに?」

私の顔をのぞき込むようにして
元々大きな目をさらに大きくした。


麻衣「んー……さぁ???」

SJ「えー何それっ。」

むぅっと頬を膨らませる姿は
かっこいいというよりも可愛い。


思わずくすくす笑うと
さらにむっとした表情になる。

SJ「…何笑ってんのっ。」

麻衣「はは、ごめんごめん^^」

SJ「また笑ってるし!!」

『こらっ!!そこうるさいぞ!!』

授業中だってことも忘れて
ふたりして笑っていると
先生に怒られてしまった。
(当たり前だ)

『授業終わったら
ふたりで職員室に来い!!』




…………まじですか。
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