Dream.S
□The light of my life
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もし生まれ変われるとしたら、
今君が抱いているｸｯｼｮﾝになりたい。
麻衣「あのね、それでね…。」
きらきら瞳を輝かせて話す
麻衣の腕の中にある
ふわふわの真っ白なｸｯｼｮﾝ。
汚れが目立つから黒にすれば、
って言ったのに
「絶対これがいい。」
そう言って買ったんだ。
家に帰って、幸せそうな笑顔で
それを抱き締める麻衣を見て、
ｸｯｼｮﾝに嫉妬したのは俺だけの秘密。
麻衣が大好きなｸｯｼｮﾝ。
いつも麻衣に優しく抱き締められて、
きっと俺よりもたくさん。
俺がｸｯｼｮﾝになったら
毎日麻衣に優しく
包み込んでもらうんだ。
もし生まれ変われるとしたら、
君のお気に入りの毛布になりたい。
冬の寒さに凍える君を、
暖めてあげる。
MS「麻衣、おやすみ。」
麻衣「ん…おやすみ…。」
ほわんとした瞳の麻衣は
俺の腕に抱かれたまま、
毛布の中に潜り込む。
しばらくすると
規則正しい寝息が聞こえてきて、
その可愛い寝顔を見て、
俺も一緒に眠りに落ちるんだ。
俺が毛布になったら、
こうして抱き締めるように
眠る麻衣を
そっと包み込んであげるんだ。