Dream.S
□Present For You
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
『今夜は宿舎に来て!!』
昼休みに携帯を確認すると
そんなメールが届いていた。
麻衣「りょうか、いっと…。」
短い返事を打って、
携帯をバックにしまう。
今日はドンウの誕生日。
小学生の時から仲良しで、
いわゆる幼なじみな私たちは、
こうして大人になっても
ちょくちょくメールしたり遊んだり。
ドンウには
アイドル意識が足りないと思う。
もうちょっと自覚しろっての。
私は一般人で、普通の会社員。
ドンウはアイドルなのに。
まぁドンウに片思い中の私には
嬉しいことなんだけれど。
私の片思いはもう
小学生の頃からずっと続いてる。
今まで
本当にドンウしか見ていなかった。
高校生になって別々の学校になっても
ほかの男の子と
付き合おうなんて思わなかったし。
ここまで長いつきあいだからこそ、
言えなかった。
でももう…終わりにしようと思う。
ドンウの誕生日である今日、
この気持ちを玉砕覚悟で伝えて
これからはすっぱり諦める。
これが私のドンウへのプレゼント。