Dream.S

□おはようとおやすみと
1ページ/6ページ



朝。

誰よりも早く、布団から飛び起きる。


すぐ隣で気持ちよさそうに眠る
ミョンスを横目に、
できるだけ静かにドアを開ける。



布団に温められた体が、
朝の冷たい空気に包まれていく。


足音を立てないように…。

まるで泥棒のようにコソコソと
洗面所に向かい、
すごい寝癖と向き合う。





自他共に認める
寝起きの悪い俺が、

最近では一番の早起き。




DW「……おし。」

髪型を整え、
ささっと顔を洗う。

大丈夫。
まだ誰も起きてない。



つま先を立てるようにして
リビングを通り抜けると、

そっとベランダに出る。





太陽がキラキラ輝いて、

爽やかな風が吹き抜けて、

眠気も一緒に飛んでいく。



綺麗な青い空に見とれていると

小鳥のさえずりに混じって、
君の声が聞こえた。





麻衣「ドンウさん。」


ずっと聞きたかったその声。

ゆっくりと振り向くと、





麻衣「おはよう、ございます。」



太陽より眩しい笑顔が俺を捕まえた。






DW「おはよう、麻衣ちゃん。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ