Dream.S
□思考回路故障中。
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HY「俺、好きな人がいるんだ。」
麻衣「え……っ。」
「本当?」と尋ねると、
手元のコーヒーカップに視線を落としたまま、こくんと頷いた。
麻衣「そう…なんだ。びっくり。」
HY「……ごめん、急で。」
密かに片想いしていた、
幼なじみのホヤからの突然の言葉。
でも、ショックじゃない。
だって私はわかってるもん。
ホヤは私を、選んでくれる。
麻衣「で、誰なの?」
彼の次の言葉に期待しながら、
紅茶を一口飲む。
ー麻衣だよ。
きっと彼はそう言うはず。
だって私とホヤはずっと一緒で、
私はいつだってホヤだけを見てた。
だから、
たぶん彼だってきっと、そう。