Dream.S
□女の子になりたいの
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僕は、人生でただ一つ
大きな間違いを犯した。
それは、男に生まれてきたこと。
女の子になりたいの。
麻衣「イ・ソンジョンくん。」
凛とした、
僕の大好きな声。
SJ「なっ、何?」
ちょっと緊張して振り向けば、
満開の笑顔…ではなく紙の束。
麻衣「これ、お願いできる?」
SJ「あ…うん。もちろん^^」
久しぶりに話せたと思ったら、
たったこれだけ。
じゃあね、と
遠くなっていく背中を寂しく見つめる。
僕はこんなに意識してるのに、
彼女とはいつも必要最低限の会話のみ。
同じ委員会だっていうのに、
まともな会話はほとんどナシ。
これって…もう諦めた方がいいのかな?
麻衣「えー!ホントぉ?」
教室で楽しそうに喋る麻衣。
もちろん相手は女の子。
いいなぁあの子。
麻衣とあんな風に話せて…。
僕が女の子だったら、
友達になれたかな?
僕が女の子だったら、
一緒にいっぱい話せたかな?
SJ「お母さんのぱぼ…。」
なんで男にしたのさ。
(私のせい!?←byお母さん)