Cover girl

□いつからか、いつか
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あ然、呆然。

本当にびっくり、予想外。



"恋"

信じられない優の台詞に
一瞬呼吸すら忘れそうになる。

でもそこは俺の特技。
何もなかったかのように
ソンヨルの後を追う。



SY「優っ、どういうことぉ!?」

優「別に何でもないってば。
ソンヨルしつこい。」

歩き続ける優に
しがみつくソンヨル。


うわ、ソンヨル情けな、と思いつつも
俺の足は止まらない。

あれ、おかしいな。


MS「ソンヨル、いい加減にやめろ。」

SY「だ、だって!!
ミョンスは優が
どこの馬の骨ともわからない男と
つきあっても許せるっての!?」


いや、そりゃ許せないけどさ。

てか馬の骨って…。


優「ったく…さようならっ!!」

SY「ちょ、優っ!!」

MS「ばかっ、ソンヨル!!」



しかし、

時すでに遅し。


『きゃあぁあああ!!』


女子トイレから響いた悲鳴と同時に、
ソンヨルがばたばたと飛び出してきた。




……はぁ。

何がこいつを動かしてんだか。


SY「優、…っ。」




悔しそうに歪んだ表情。

悲しそうな光を放つ瞳。

いっつもヘラヘラしてる
ソンヨルのこんなカオ、初めてだ。


そっか、

ソンヨルは優のこと…。






じゃあ、俺は?

なんで『優がどこの馬の骨ともわからない男とつきあったら』許せないの?





あぁ、頭が痛い。
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