Cover girl

□見えない火花
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WH「というわけで、
P.26の答え、誰か言ってくれるか?」


振り向けば一斉に手が挙がる…
わけはなく。

ほとんどの生徒が
俺と目が合わないよう下を向いていた。

ただ一人ー…早乙女優を除いて。


WH「じゃあそうだな…。
そこで気持ち良さそうに寝てる早乙女!」

一番後ろの席だから
バレないとでも思っているのか、
信じられないほど堂々と眠っている。


SY「優!呼ばれてるぞ!」

イ・ソンヨルが早乙女の体を揺らした。

優「んー。うるさいなソンヨルは。
今、授業中だぞ!!」

SY「その授業中に寝てた
お前には言われたくねぇよ!!」


言い争いを始める二人。

うん。だから授業中なんだってば。


MS「P.26の問だって。」

優「あぁ、これを答えればいいのね?」


俺の説明を全く聞いてなかったのだから
答えられるわけがない。

早乙女!答えられなかった罰として俺の
「(1+x)aです。」


ぅえ?


さっきまで静かにしていた生徒たちが
「おぉ〜!!」と声を上げる。


優「えへっ☆
いいのよ皆、わかってるっ!」

どっかの政治家のように
軽く手を挙げて微笑む。


何だこいつ…
話は前の担任から聞いてたけど、
まさかここまでとは…。

楽しそうに笑う彼女を見つめていると、
キム・ミョンスと目が合った。


MS「…((睨」

WH(えっ、俺何かしたか??)






ナム・ウヒョン。

初日から
敵を作ってしまったことに気がつくのは
もっと後のことだったりする。
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