Cover girl
□見えない火花
1ページ/2ページ
WH「というわけで、
P.26の答え、誰か言ってくれるか?」
振り向けば一斉に手が挙がる…
わけはなく。
ほとんどの生徒が
俺と目が合わないよう下を向いていた。
ただ一人ー…早乙女優を除いて。
WH「じゃあそうだな…。
そこで気持ち良さそうに寝てる早乙女!」
一番後ろの席だから
バレないとでも思っているのか、
信じられないほど堂々と眠っている。
SY「優!呼ばれてるぞ!」
イ・ソンヨルが早乙女の体を揺らした。
優「んー。うるさいなソンヨルは。
今、授業中だぞ!!」
SY「その授業中に寝てた
お前には言われたくねぇよ!!」
言い争いを始める二人。
うん。だから授業中なんだってば。
MS「P.26の問だって。」
優「あぁ、これを答えればいいのね?」
俺の説明を全く聞いてなかったのだから
答えられるわけがない。
早乙女!答えられなかった罰として俺の
「(1+x)aです。」
ぅえ?
さっきまで静かにしていた生徒たちが
「おぉ〜!!」と声を上げる。
優「えへっ☆
いいのよ皆、わかってるっ!」
どっかの政治家のように
軽く手を挙げて微笑む。
何だこいつ…
話は前の担任から聞いてたけど、
まさかここまでとは…。
楽しそうに笑う彼女を見つめていると、
キム・ミョンスと目が合った。
MS「…((睨」
WH(えっ、俺何かしたか??)
ナム・ウヒョン。
初日から
敵を作ってしまったことに気がつくのは
もっと後のことだったりする。