Cover girl

□BAD TIMING
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それでー

あれを見てしまった、ってわけ。



SK(どういうことなんだよ…。)


優を見つめる瞳、

優の唇に触れる指。

どれもミョンスのものとは
思えないほどだった。


いつも無表情で
何考えてんのかわからない、
それなのにー。


優「ソンギュおっぱー!!」

SK「げふぉっっ!!」

後ろから追突されて
思わず変な声が漏れる。

あれ、デジャヴ?


優「こんなとこで
なにボーッとしてるのっ?
ただでさえ冴えない目してるんだから
少しはきりっとなさい!!」


胸を張って偉そうに言う。

別に目は関係ねぇだろ!!
てか冴えない目って何!!!?
しかもただでさえって!!?


SK「おま…急に追突すんの
ほんとやめろよ、嫌われるぞ。」

優「こんなことするのは
ソンギュおっぱにだけだもーん。」



え、なにそれ可愛い。

ふふふ、と楽しそうに笑う優に
不覚にもどきっとしてしまった。

…ったく俺も正直すぎるだろ。


優「あ、今ときめいた?」

SK「っはぁ!?」

ぎゅう、と俺の腕に抱きつくと
上目づかいで見つめてくる。

嫌でも目に入る、
鮮やかな色の可愛い唇。

やばいやばいやばい。


さ、触りたくなるっ…!!!





ぷにゅ


優「……は。」

SK「ぅおぁ!!手が勝手に…!」


急いで言い訳をしようとした、

がしかし

時すでに遅し。



優「むきゃぁあー!!」

勢いよく拳が飛んできて、
俺のあごにヒット。





あぁ……。



反転していく視界の中、
指に残る柔らかさに酔いしれていた。




ミョンス…おまえの気持ちも、
わかってしまったよ。









そしてここにも
バッドタイミングな男がひとり。

SJ「行くに行けない…((泣」



むかつくけど、
気になるあいつ。

そんな優の存在が、
だんだんと俺の中で大きくなっていく。
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