Cover girl
□いつからか、いつか
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すーすー…
すぐ隣で気持ちよさそうな
寝息をたてる優。
その前の席では
ソンヨルも眠ってるけど、
うん。やっぱ違うよね。
(SY:なんだよそれ!!)
優「んん、…。」
小さく唸って体をひねると、
その整った顔がこっちに向く。
MS(うわ…睫毛長い…。)
自習中の教室は、
やはり午後というだけあって
皆静かに熟睡してる。
そっと手を伸ばして、
淡く色づいた頬に触れる。
温かく柔らかい感触。
薄く開いた唇が、目に入る。
MS「優…。」
ねぇ、教えてよ。
この気持ちはなんなの。
その唇で、教えてよ。
指先で唇の輪郭をなぞる。
優、なんでなの。
俺はどうしたいの?
MS「…は、何やってんだ俺…。」
優の唇から指を離すと
読みたくもない教科書を広げた。
ほんとのことが少しわかり始めた、
そんなある日の午後。
SK「…まじかよ。」
さぁ、どうする?
いつからか、この想い。
いつかは、君に。