Cover girl

□ああ、青春。
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SY「あのなぁ…
親友に向かってんなこと言っちゃう?」

MS「は、親友って誰のこと?」


そう言うミョンスは
きょとん、としていて、
文句を言うのも面倒になる。

なんか俺、
可哀想な子になっちゃってねぇ?


違うよ!!
違うよみんな!!

この子が恥ずかしがり屋なだけ!!

もしくは
「親友よりずっと大切だよっ☆」

っていう意味だから!!


だよね、ミョ「あ、優。」



ミョンスの声色が
一瞬にして変わり、

俺もそっちに振り向くと、


優「疲れた。」

抑揚のない声でそれだけ言うと、
どかっと椅子に座る優。


あのさ、
スカートだってこと、分かってる? 


MS「結構長かったな。」

優「途中でソンジョンに会って
ぱふぱふされてた、から。」

SY「うぉおい!?
学校でなんてことしてんだよ!!」


イ・ソンジョン。
1年の、噂のぶりっこ。

優の家のすぐ近くに住んでいて、
二人はすごく仲がいい。

登下校ももちろん一緒。




ホント…羨ましい奴。


俺なんてちょっと触っただけで
変態扱いなのに、
あいつならそんなこともOKなわけ!?

そ、そんなの不公平じゃんか!!!





優「ソンジョン、
今日は特に可愛かったなぁ…。」


遠くを見るように目を細めて、
ふわっと微笑む優。






あいつのことで
そうやって笑うなんて、

少し…いや、かなりむかつくけど、



SY「優…可愛い。」




結局こう思っちゃう俺って、

案外、重症かもしれないね。







優「はぁ?
ソンヨルまじやだ、嫌い、無理。」

SY「そっ、そこまで言うか…!!」



それでも優が好き。

そんな
バカみたいな、
俺の本気の気持ち。

君の笑顔が見られるなら、
何でもいいんだよね。





MS (…なんで俺まで
イライラしてんだろ。)
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