Cover girl

□恋ふ請ふ
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俺、自信あるんです。




この前の優の反応からして、
確実に!!


SY「こーいーしちゃったんだ〜俺に♥」

歌いながら廊下を歩いていると
後ろから冷ややかな声が聞こえた。

SK「おま…何言ってんだ。」

SY「おーソンギュヒョン!!」

SK「とうとうおかしくなったか?」


本当に嫌そうな顔で俺を見る。

SY「やー、だって、ねぇ〜。」

優のことを思うと
にやけが止まらない。

SK「…優のことか。」

SY「おお〜ご名答!!」

SK(テンションうざ。)



相当呆れたらしく
もはや返事すらしないヒョン。

でもそんなの気にしないぞっ!!

今俺は最高に幸せなんだ!!!




SY「ぐふふふふ
待ってろよッ俺のスイートハニー!」

SK「……。」←冷めた目









俺、自信なくなりました。


なぜかって?

この短時間の間に何があったかって?


だってさ、
あんなことがあった後じゃあ
照れるのが普通の反応でしょ?



「あ、そのお菓子ちょうだい。
つーかやだって言ってももらう。」

「ちょ、触んないでよ。
ソンヨルまじ変態。」




…これのどこが照れてんだよ!!!!??


これが優の照れだとしたら
どんなツンデレだよオイ。


しかも

優「キム・ミョンスー。」

MS「…ミョンス、」

優「はぁ?
まだそんなこと言ってるわけ?」

MS「ミョンス。」

優「…はいはい、ミョンス。」



なんだよこの初々しい会話!!
俺の知らないとこで何があった!!!

てかミョンスにやにやすんなよ!!!
(こいつのにやけ顔初めて見た!)



そんなこんなで
すっかり元気をなくした俺は
昼休みにどこへ行くでもなく
机にだらりと突っ伏す。

あー…なんかほんとショック…。


MS「ソンヨル、顔面崩壊してるよ。」

SY「るせー!
誰のせいだよだ・れ・の!!!」


てか顔面崩壊って酷すぎだろぉ!!
そりゃ非現実的なイケメンくんに
比べれば壊滅的かもしれないけど!!

俺だってイケメンで通ってるわけよ!


MS「誰って?」

SY「だからー…、はぁ、まぁいいや。」

MS「何だよそれ〜?」

そう言ってにこりと微笑むミョンス。

うぉわわ、キャラ違くね?
ここは睨むとこだろおい。

訝しげにミョンスを見れば
また「何?」なんて優しく微笑む。

……なんなんだ一体。




その時、一人のクラスメートが
俺に向かって声を上げた。

「ソンヨルー、呼んでるぞー。」

SY「え?俺??」

よいしょ、と体を起こす。

教室の扉を見やれば
いつぞやのあの女の子。


「つったく年下に手ェだすなよー。」

「見た目はイケメンでも
中身は小学生のくせにー。」

SY「まーまーひがむなってー。」

ついさっき
顔面崩壊て言われましたけどね笑


ていうかあの日に
はっきりフった(?)のに何だ?



「あ、あの…えと、
今日家庭科でクッキー作って…。」

彼女の手には
小さなラッピングされたクッキー。

あぁそういえば、
去年そんなことしたっけなぁ。

先輩にプレゼント、とかいって。
(俺はソンギュヒョンにあげました。)


SY「えっと…それ、は…」

「あ…あの…は、はい///」

頬を染めてもじもじする彼女。


これはあれか!
フられたけどやっぱり先輩が好きです!
受け取ってください!パターンか!!


いくら俺の本命が優だからって、
女の子に想われて
嬉しくない男はいない。

しかもこの子すげぇ可愛いし。


弛んだ頬を隠せぬまま
小さな包みに手を伸ばした時だった。





「優さんに…
渡していただきたいんです///」
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