獅子座

□すてっぷ
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「星読みにはなんとも出ていませんでしたがねぇ。」
「私も思い当たるものがちょっと…。」

教皇セージと女神アテナの視線の先にはフードを手で押さえて俯く一人の女の子がいた。


「アテナ様、」
「この子からは悪意は感じませんし、しばらく様子を見ましょうシジフォス。」

「マギア、でしたね?」
アテナがマギアの頭にそっと手を置く。
少しびくりと動いたマギアをよしよしと撫でる。

「あなたがここに来たのにはきっと訳があると私は思っています。
でもそれはきっと『今すぐ』解る事ではないのかもしれません。
だからしばらく一緒に様子を見ましょう、ね?」


こくん、と小さく頭が揺れて。
それを肯定だとわかったアテナはよしよしとフード越しにマギアを撫でた。






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