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□現実と悪魔
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悟side
大会から3日間、眠り続けたおれ。
昨日、妙な夢を見たから今日は寝起きが悪い
学校に行くまでにタイシからおれの力のことを学園中に知られたって聞いた
やはりおれの力は特殊で・・。
人間ってのは分からない存在を認めようとせず、避けようとするものだ。
おれは別にいいが、ここにいるタイシや、ライ、リナとキフジがその対象になっているのはいただけない・・・・
学園に着いたとき、その変化ははっきりとわかった
生徒全員がおれらを見たとき一気に目を逸らすのだ。
その後にこちらを見る目はなんとも冷たく、人を見下す目・・。
「あんな子が悪魔の力を持つなんてね・・・」
「不気味だぜ、さっさと行けよ・・」
鮮明に聞こえてくる、非難の声
タイシは聞こえてなかったみたいだが、雰囲気でおれのことを言われてると感じたのか、大丈夫だ、と慰めてくれた
それでもおれは申し訳ないと思うばかりだった・・・・
教室に入ると、もうほとんどの生徒は来てるらしくリナを避けるようにクラスメイトがいた
隣のクラスのライとキフジもいるってことはあいつらのクラスも同じような状態なのだろう。
「青野くん、、もう来れるようになったの?」
おれを発見したリナが話しかけてくる
だが、リナによってクラス全員に元凶であるおれを見つけられてしまった
ざわざわ・・・
一気に騒がしくなる
好奇の目で見つめる者もいれば、恐怖の目で見つめる者もいる・・・
「気にすんな。お前は悪くない。」
ライが話しながら歩いてくる
「そうだよ、青野くんはおれたちを助けてくれただけなんだから。」
キフジもこっちへ歩いてくる
「クラトが伝説上の能力だからってひがんでんのかしらね?」
そのリナの言葉に反応して一人の生徒が声を上げた
「ちげーよっ!!そいつはあの悪魔の力って言われてんだぞっ!!!!
あの憎らしい悪魔と同じ力を持ってるなんて腹立たしいのにも程がある・・・!!!」
その声にどんどん賛成の声が上がる
教室中がおれたちへの非難の声で騒がしくなったころ、頭上から聞きなれた声が降ってきた
_____「オイ、席着け!!」
「ヌベヤマ・・・」
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