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□それぞれの出会い
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悟side





晴天

雲の一つもない今日の天気。


まさに大会日和だ



今日のためにクラスや他の生徒たちの目を盗んで毎日毎日少しずつ練習してきた




「そんなこといってもあれからまだ1ヶ月も経ってないんやけどな。」



すると、突然隣にいた親友のタイシが喋った



「あっ、おいタイシ!!人の思考を勝手に読むな!!」


少し強く怒るとタイシは少しだけ申し訳なさそうな顔をした



「すんまへん。でもあんたも声に出してたで?」





「・・・え、嘘。」




おれ、どんだけなの・・・





「嘘じゃねぇっさ。なぁ、おい、アサオイ!!」



信じてないような様子のおれに見かねたのか、おれ達の前を歩いていたリナに話しかけた




「なによっ!!うっさいわね!!」



「なぁこいつ、声に出してたよな?」




「今、大会中なのよっ!?諸見君も青野くんももう少し静かにしてくれないかしらっ!!」



「ほら、やっぱ声に出てたんだ。」




若干かみ合ってない2人の会話はともかく・・


今おれはまさしく大会場の“ミダラの森”にいる・・・






「おい、アサオイ、お前の声が一番でかかったぞ。」




「うそっ!!」



「その声も大きいんじゃない?」




「うっさいわよ、ルイ!!」




もう最初は他の人とコミュニケーションをとろうとしなかったライも積極的に会話に参加するようになった




でもさすがにリナの声はでかかったっぽく、木の陰から数人が飛び出してきた




「おいっ!!気ぃぬくなよっ!!!」



そう言ってるライは先頭で早くも自分の体を獣に取り込んで戦っている


そういえばあの悪魔と戦ったときのあの跳躍は獣の力のおかげだったのかと今更ながらに思っていると、タイシからのお声がかかった





「サトル!!お前の力は最後まで秘密じゃっ!!なるべく素手で戦え!!」





最後ってことは他のチームのクラトと戦うときまで残しておくってことっすね、




「りょーかい!!」










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