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□出会い
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騒々しい入学からはや三日。
ここまで来るのは長かった…
授業は封印の門とか魔導士の歴史とか聖水の作り方だとかばっかし。
眠たくなるよーだ。
だがしかし!!!
今日は午前中ずっと体育!!
チーム分けしてもう実戦に入るらしい。
しかも遠出してトボ山で。
楽しみすぎる♪
朝出会ったときからニヤケ顔の俺にタイシは引いていたがそんなのどうだっていい♪
早く体育をしたい!
―――「それでは、ホームルームはここまで。
1時間目は俺の体育だ。隣のC組と合同だからグラウンドで待ってろ。」
うげぇ…
体育の先生こいつかよ(# ̄З ̄)
「サトル、行かねーのか??」
おっ…と、ボーっとしてた
「行く行く!!」
グラウンドに出るともうほとんどの生徒は居て、それぞれが緊張やら好奇心やら不安やらの感情をかもしだしている。
でもその中に1人だけ、異色のやつがいた。
なんの感情もないその表情は。
何かと戦っているようで、、意識のないままずっと見つめていた
「金髪に金の瞳、そして黒のバンダナ。あいつは学年1位の金崎ライだ。」
いつの間にか同じ方向を向いていたタイシが奴の紹介をしてくれた。
金崎ライ……変な名前だな。
「おし!!皆の衆!!!これからチーム分けをする!!」
「何だあいつ…いつの間に。」
確かに。俺は結構気配に敏感なはずなのに気付かなかった。
「まず1班!!リーダー金崎!!」
「すげー。1班に金崎入れるってことはつえー奴等ばっかり入れんだろうな♪」
「へぇ〜。俺何班かな??」
「メンバーは木藤!麻笈!諸見!そして――青野!!」
え…??俺…??
「サトル!!お前すげーんだな!!!見くびってたぜ!!よろしくな!!!!!」
「え……あ、おう…。」
「どーしたんだよ、嬉しくないのか???」
「いや…嬉しいけどよ…」
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