真恋愛人

□第87話〜明桜祭〜
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〜明桜祭当日〜



哲)うほーっ客がめっちゃ来てるぜ♪

まだ始まっていない明桜祭開始前の校門には、たくさんの人が集まっていた

雅)げ。ほとんど女子じゃねえか;

校門前には他校の女子がたくさんいた。
明桜学校にはいい男がたくさんいるやらなんやら、噂を聞きつけた者も多い


鈴)ちょっと、雅司君たちー!もうすぐ始まるんだから早く準備してよね!

雅)はいはい。

哲)なんかワクワクしてきたな♪



海)・・・・・・(やっぱりこんなの恥ずかしい;)

メイド服に着替えた海里は自分を見てオロオロと困惑していた

愛)どうしたの?海里ちゃん

海里の後ろからひょこっと顔を出した愛里

海)あ、愛里ちゃん・・・・私やっぱり恥ずかしい///

愛)なーに言ってるの!全然似合ってるしすっごく可愛いよ!もっと自信もって♪

海)で、でも・・・;

鈴)明桜祭まもなく開始しまーす

愛)ほら始まるよ!行こ♪

海)えっ。あ、ちょっと待って;;;



「ねーねーメイド喫茶あるらしいよ!しかも、男子は執事だって!」

「きゃー♪行こ行こー!」

「雅司君のクラスどこー?」

「弘也君が見当たらないじゃなーい!」


早速入ってきた客たちは二組のメイド喫茶に興味津々のようだ

鈴)おっ 客が来たわよ!みんなー持ち場について!

弘)木下はやる気満々だな

雅)ったく、どっからあんな熱出てくんだよ;



「ここメイド喫茶だってよ!」

「マジか!可愛い子いるかなー♪」



ガラガラッ


「「お帰りなさいませっご主人様♪」」



「うわっ本格的!」

「すっげーな!」


海)あ、お、お帰りなさいませご主人様っ席に案内させていただきます;;;///

「おっ!なになに可愛いじゃん君ー♪」


男は海里の肩に手をポンッと乗せ海里をまじまじと見た

海)あ、あのっ;;;///

鈴)お客様ー^^当店ではそういうサービスはしておりませんのでお控え下さいませ♪


「ちぇえっ かわい子ちゃんいるのに手ぇ出せねえなんてー」

「お前が悪いだろw」

鈴)では案内させていただきます^^


海)ハァ・・・・・(ありがとう鈴さん!)

彩)そんなんじゃ客がこないわよ、もっと表情を柔らかくして接しなきゃ

海)あ、そうですよね^^;


彩乃ちゃんはすごいなぁ、全然緊張してないし普通に接客してるし・・・・

私も頑張らなきゃっ


雅)お待たせしました、こちらアイスティーとミックスサンドでございます

執事服を着てビシッと決めた雅司は完璧に役目をこなしていた

「キャーっカッコイイー//」

「素敵!ねぇねぇ名前はー?」


雅)・・・・

一瞬困った雅司はフと微笑み女の唇に人差し指を軽く押し当て

雅)お客様、そういった話は店が終わってからでお願いします

「っ///」

「あーっずるーい!私にもしてー!」

弘)おい雅司、少し静かにしろ;

雅)俺じゃなくてコイツ等が騒いでんだよ;

弘)それもこれもお前が悪いんだろ

雅)なんで俺が悪ィんだよ

「ちょっと何コソコソ話してるのよっ」

「ってそっちの人もかっこいいー!」

雅)おい弘也。もっとうるさくなったぞ

弘)知るか。

雅)あっ おい、逃げんなよっ;

トコトコと去っていく弘也を横目に雅司は恨めしな視線を送っていた


海)あ、お待たせしましたソーダーとエッグサンドをお持ちしました///

まだ緊張が溶けない海里はガチガチに固まりながらも一生懸命客に接していた

「あれ、さっきの子じゃーん♪」

「やっぱ可愛いねー」

先ほど海里にしつこく迫っていた男たちは海里の接客に喜ぶ

海)あ、嬉しいお言葉感謝します//

「一々可愛いね君ー♪」

海)えっ
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