短編
□惚れた弱みで、君の言いなり
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丸井君は普段は優しいのに、エッチの時はとことん意地悪になるから俺はいつも泣かされてしまう。
痛い目に遭わされたことはないんだけど、とにかく焦らして焦らして焦らしまくるっていうのが丸井君の苛め方。
今だってほら、もう気が遠くなるくらい長い時間、乳首だけを延々と責められ続けてる。
「丸井君、もう無理、無理だから、お願い」
丸井君は俺の懇願を完全無視して、コリコリに固くなってる乳首を痛くないギリギリの強さで甘噛みした。
「ふぁぁ……っ」
情けない声が出てしまう。マジマジ恥ずかC……。
両手は縛られてベッドの格子に繋がれてるし、両足首もぴったり閉じた状態で縛られてる。
シーツを握ることも足を踏ん張ることもできないから快楽に耐える術がなくて、感じてる声がだだ漏れになってしまう。
俺にも一応男のプライドがあるから、こんなにアンアン喘ぎたくなんかないのに……。
「丸井君、もう無理、お願い、ちんこ触って」
「触んなくてもビンビンじゃん。このまま乳首だけでイケるんじゃね?」
「やだっ、お願い、お願いだから」
「ちょっと黙ってろぃ」
「ん……うっ」
丸井君は俺の口に指を二本突っ込んできた。
痛いとか悲しいとかじゃないけど、思わず涙が出てきてしまう。
「ん、ふっ、うぅ」
口ん中で丸井君の指が動き回る。
乳首も相変わらず責められてる。
気持ちいいのに指突っ込まれてるから思うように声も出せないし、丸井君の指に歯を立てちゃいけないと思うからもうどこにも力が入れられなくてマジやばい。快感だけが全身を支配する。
乳首だけでイクとか勘弁なんですけど……。
「やば……俺も限界」
丸井君が俺の胸元から顔を上げ、口から指を抜いた。
そしてカチャカチャと自分のベルトを外してズボンを下げる。
え、嘘でしょ、いきなり突っ込む気?
丸井君は痛いことはしないはずってわかってても、冷や汗が出そうになる。
「ジロ君、舐めて」
ちんこを取り出した丸井君は俺の顔の上に跨った。
ひでぇ、俺にフェラさせて自分だけさっさとイク気かよ。
それでも、口ん中にちんこ押し込まれて髪の毛を掴まれたら、一生懸命舐めて、吸って、応えようとしてしまう自分が恨めしい。
「ん……あ、いいよ、ジロ君」
拘束されて自由の利かない体で必死に口を動かすと丸井君の優しい声が聞こえて、優しく頭を撫でられた。
そんなんで嬉しくなっちゃう俺って相当バカ。