【夢小説】入隊しました...*【リボーン】

□過去。
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「どうしたの?」

「……いえー」

フランはうんしょ、と立って自分のベッドに腰を下ろした。
途端私は十人位のフランに囲まれたのだった。

「うわぁぁあっ」

「そんな驚かなくてもー。
どれが本物だか当ててみて下さいよー」

「だって幻覚なんて、見たこと……!!」


あ。


「いたよ、これでしょフラン」

私の隣にいたフランに、血が巡ってるのを感じられるようにぎゅっと抱きついた。

「ハグしろとは言ってませーん」

そう言ったときにはもう一人になっていた。
少し惜しいと思ったのは……秘密。

「あ、ごめん」

「意識してないんだったらかなりムカつく行為ですー、それ」

「何を意識すればいいの?」

「教えませんよー。
そんな事より、堕天使さん」

「だ、堕天使!?」

「堕ちちゃった天使ですー。
ことごとく人の精神破壊しやがって」

「精神破壊してるのはフランでしょ!!」

「それは心外ですー。
これでも術師なのにあんな簡単に見破ってー」

「本物当てろって言ったのはフランじゃない」

「それはレイの実力が知りたかっただけで……
ミーのプライドズタズタですー」

「そんなこと言われても……」

今度こそフランはベッドに寝転がった。

「別にいいですー。
プライドより理性の問題なんで」

理性……?

「どういう意味?」

「だから自分で考えろー」

「フランの意地悪っ」

「意地悪はレイですー。
それはそうと、八重島さんってー」

まだ言い返したかったが、とりあえず黙って話の先を聞くことにした。

「霧なんですかー?」

「いや……雲だよ?」

「あれー?
霧の気配がするから試したのにー」

「霧の気配?」

「はいー。
おっかしーな……」

霧の気配……?

「うーん……
あれかな?」

「多分二つの周波とかが……
……はい?」

「いや、ちっちゃい頃の話なんだけど……」
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