【夢小説】入隊しました...*【リボーン】
□拉致だと思った
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「うーん……また外れた」
その日私は、空き地で弓を練習していた。
ダメ級のリング着けて、炎を弓に灯す。
―――パリン
「あ……」
また割れた。
あー、もう。いいリング手に入ればいいのに。
「んー……
よし、今日の練習終わり♪」
パパが戦死して、次に戦乱があった時は私が家を守らなきゃ……なのに。
「隊長、こいつで良いのかよ??女なんだけど」
ふとそんな声がした。
「ああ、ボンゴレの情報だ。
間違いねぇ……女だとぉ!?」
それと一緒に通信機の声も。
「間違いねぇって言ったばっかじゃんか♪
まぁいんじゃね??捕らえてから確認すりゃぁさ」
くるくるの髪の青年が一歩、足を進めた。
「う゛ぉおおい!!
捕らえるんじゃねぇ……スカウトだろぉぉがぁ!!」
「カエルん時もおんなじ事言ってたじゃん♪
んじゃ、切るぜ」
「えっ……??何、なによ!?」
「ヴァリアー入隊のお誘いさ♪」
青年の口からしししっ、という笑いが聞こえた。
「意味分かんない……止めて、来ないでよ」
「聞こえない聞こえない。
だって俺王子だもん♪」
「……はぁ?」
ちょっと気が抜けた。
その隙にその青年は私の目の前に来て、あっと言う間に縛り上げられたのだ。
その上で私を抱えて走った。
「ちょ……止めて下さい!!
離して……よ……」
目の前に青年の顔があり、少し焦った。
なにしろ私は《お姫様抱っこ》をされているのだ。
「嫌だね、俺の姫だもん。
あんまうっさいと猿ぐつわ噛ませんからな」
それを聞きちょっと黙ったが、一つ思い当たり慌てて聞いた。
「ちょっと待って!!
……一つ、良い?」
「良いけど?」
「どこに行くの?」
「イタリア」
「あぁ、イタリアね……
って、えぇええッ!?
は、走って!?」
「いや、とりまイタリア行きの飛行機♪ボンゴレ専用機だけど」
「こ、これじゃ拉致じゃない!!
こくさい、もんだい……」
「大丈夫、だって俺王子だもん♪」
「大丈夫でも嫌だぁ!!」