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□Thank U
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「テヨン!Happy Birthday!」

パン!と勢いよく飛び出すクラッカーと共にメンバー達からもお祝いの言葉が飛び交う。

そう、今日は3月9日。わたし、キム・テヨンの誕生日だ。

目の前には特注品の大きなバースデーケーキ。
既に誰かがつまみ食いをした形跡がある。おそらく食神二人の仕業だろう。

他にもチキンやらピザやら豪華な料理が並べられており、メンバー皆、むしろそっちがメインであるかのようにじっと料理を見ている。

「オンニ〜早く食べよう〜」
「そうね、乾杯しましょ!」


「では、テヨンの誕生日を祝って、乾杯ー!」

スヨンの乾杯の音頭でパーティーは始まり、皆それぞれお酒を飲んだり目の前の料理を食べ始めた。







「それでね〜・・・」
「え!?うそ!」
「ぎゃははははは!!」

パーティーが盛り上がっている中、私はふと誰かから視線を感じた。
ちらっと周りを見渡すと、それはすぐにティファニーのものだと気付いた。

彼女は何かをこちらに訴えかけている。
大声で話せないということはメンバーに知られてはマズいことだろうか。
私は必死に口元の動きを読み取る。

(そ と に い こ う)

外?こんな夜中に出かけようというのだろうか?
でも何となく理由は察しが付く。何せティファニーと付き合い始めて(メンバーには一応内緒)もう一年だ。
お互いの考えはだいたい分かる。予想では私にプレゼントを渡すつもりだろう。

だめだ、にやけが止まらない。



メンバー達が酔っているのを良い事にに私とティファニーはこっそりその場から抜け出し、なんとか宿舎の外へと出ることができた。
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