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□forever
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――数時間前
日が暮れ始め、もうすぐ夜になろうとした時。
「オンニー!今から予定ある?」
「別にないけど、どうしたの?」
「一緒にご飯でも食べに行かない?良い店知ってるんだけど・・」
「いいわね。じゃあ今から行く?」
「うん!」
こうして私とユナは私の愛車BMWに乗って外食に向かうことにした。
デートなんていつぶりだろうか。
最近はユナのドラマ活動が忙しくてなかなか2人だけの時間を作ることができなかった。
だから今こうして一緒にいれる事の大事さとか幸せさが身に沁みる。
30分ちょっと車を走らせて着いたのは見た目からして高級そうなレストラン。
中へ入ると、既に予約していたのか「イム・ユナ様ですね」と店員さんが案内してくれた。
どうやら個室のようで、まるでホテルの一室のような部屋へと連れて行かれる。
部屋の中には大きな窓があり、なんとも綺麗な夜景が一望できた。
そしてテーブルの上には既に美味しそうな料理が並べられている。
こんなところで食事だなんてすごく嬉しいけど、ユナにしては珍しい。
「早く食べよう!私お腹が空いたよー」
まるで駄々をこねる子供のようだ。
うん、いつものユナね。
まあ、たまにはこんなロマンティックな所でデートもいいかな。
「食べましょっか」
そうして私達は四角いテーブルを挟んで真向いに座り、目の前の料理を食べ始めた。
お互いよっぽどお腹が空いていたのか、夢中でとにかく食べ進める。
しばらくしてユナが口を開いた。
「オンニとのデート久しぶりだね」
「こうして2人で会話するのも久しぶりかもね。ドラマはどう?順調?」
「良い感じだよ。あ、そうそうこの前ね・・」
そんな風に他愛もない話をしながら私達はディナーをすませた。