坂田家の子煩悩×2
□坂田家のお正月
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「ぱぱっ!!」
「ぱぱ……」
銀四郎と十時が寝ている銀時の上に乗って起こそうとする。
「ぱぱーッ!!おきろおおおお!!!!」
大きな声で銀四郎が叫ぶと十時はビクッと身体を震わせ、ままーっと泣きながら土方のいる台所へと行った。
「あ"ー……銀四郎、おはよ……」
「ばぱぁーっ!!おはよ!!おもちっ!!おもちっ!!!!」
銀時の声が聞こえ、顔を綻ばせた銀四郎は、おもち!!と連呼する。
「おもち〜?あ、今日1月1日か……」
「もうすぐままおりょうりおわるからはやく!」
銀四郎に連れられ、布団を出た銀時。
台所に行った銀時は早速土方といちゃいちゃする。
「土方、おはよ」
「おはよ……って朝からケツ触んな子供いるだろ」
「大丈夫だって、おせちに気取られてっから」
「なに!!?おいっ銀四郎十時それ触るな!!!!」
土方がバタバタとおせちを高い場所へと移動させる。
「ねぇ、まま!!さっきのぐるぐるまきの、なにあれ?」
「伊達巻」
「早いな」
銀四郎が土方に聞くと即座に銀時が答える。
「よし、最後のかまぼこ切れたから詰めて近藤さんのところに行こう」
「まま、おもちは?」
涙ぐんだ目で銀四郎が問う。
「おもちは向こう行ってからな」
END