innocence/guilty(未修正版)

□第9章
2ページ/12ページ

「あ〜楽しかった♪」
「〜〜〜…」
空の遊泳飛行を終えたボク達は無事飛行船に着地した。と、同時にイヅキは悶絶して崩れ
込んだ。知らなかったな〜高いトコ苦手だったなんて。にひひ…弱点発見☆

「光と闇」

「へ?」
不意に声がしたので振り向いて見ると…
「混在する性質」
神秘的な淡い紫の長い髪の毛が揺れていた。
「キミは…?」
コチラを向いた瞳は、限り無く澄んでいて…焦点が合っていなかった。
「ひしめき合う相反する魂」
「やぁサトリちゃん。買い出しは終わったのかい?」
運転手のおじさんが気さくに尋ねても、ぼんやりと声のした方に顔を向けただけだった。
「そこの貴方は闇の人。そこの貴女は光が見える」
「「?」」
イヅキとヒノエは怪訝そうな顔で彼女を見た。
「そして貴方は…何も無い。完全な無」
そう言われたエクスは…無言だった。
「何なの?」
早くもキレかけているヒノエはサトリに近付く…が
「あっ…」
前のめりに倒れる様に下の森へと落ちて行ってしまった。もちろん途中でちゃんと浮き上
がってノースミレットへと向かったケド…
「やれやれ…相変わらずだな、あの娘も…」
先を遥かに速いスピードで飛んで行く彼女を見やりながらおじさんはため息をつく
「今の人―」
「あぁ、ノースに一人で住んでる盲目の女の子だよ。たまにサウスまで買い物に来るんだ
が…」
頭を指さして、困った顔をした。
「少しココがイカれてるらしくてな、時たま今みたいに訳分からない事を言うんだよ。」
「目が…見えないんだ?」
「おれもよくは知らないんだけどよ、どうにも生まれつきらしいな」
みんなの方を向いたボクは少し冷や汗が出た。だって何か重い雰囲気になっていて…
「………。」
さっきの朗らかさはどこへやら、ノースミレットに着くまで終始無言となってしまった。
それにしても…ボクの光と闇?コンザイって混ざりあってるコトだよね…?どう言う意味
なんだろう…


文中のサトリはリォっちのリクキャラにござい〜
余りにもため過ぎて出演順番が入れ替わっております;必ず出しますのでしばしのお待ちを…

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ