innocence/guilty(未修正版)

□第4章
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何はともあれ、オレ等は無事入城する事ができた…てかロクな検査無かったが…本当にこの街は大丈夫なのか?;
街はとても賑わっていて、露店が至る所に店を構えていた。
「でも何で街に入るのに『入城』なんだろうね?」
隣りを歩くリオンは不思議そうに辺りをきょろきょろ見回した。
「そりゃそうだろ、この街全体が城の中に存在してる様なもんだから入城と呼ぶんだ…さてと」
「? どっか行くの?」
「コイツを研いでもらいに…な」
ポンポンと剣の柄を叩く、ついでに調整もしてもらうか
「…オレはもう覚悟を決めたぞぉー…」
「そんなにイヤな事でも待ってるの?;」
「まぁな…リオン、用事が済むまでここら辺でブラブラしてろ、30分位で戻る。」
「ホントっ!?やったぁ!!」
そう言うなり、眼を輝かせてリオンは駆け出して行ってしまった
「ったく…お上りさんか、アイツは…;」
まぁ、分からないでも無いな。実際その通りだし
「っと…オレも早めに行っとくか…潔く」
イヤな事は早めに―がオレのモットーだ。


「うわぁ〜…」
ショーウィンドに飾られたかわいい洋服に思わず声が出てしまった。
そりゃあボクだっていちおー女の子な訳だし、見とれてしまうのもしょうがない。
「…ん?」
鼻孔をくすぐる甘〜い匂い…
……ダメだ…どーにもボクの場合、色気より食い気優先らしい…。
ふらふらと匂いの元をたどって行くと、白くてほわほわしたものが木の棒に絡み付いたものを売っていた。
「おっ、買ってくの?1本200G!!」
イヅキに無駄使いはするなって言われてたケド…今、ボクの本能は激しくこの白いモノを求めている…
「い…一本。」
ゴメン、イヅキ…じっくり味わうから許して…
「まいどありっ!ホントは2本以上お買い上げの方になんだけど…お嬢ちゃんかわいいからオマケしてあげる!」
ボクがササイな罪悪感を感じていると、店のおばさんは紙を一枚くれた。
「みにげーむ…参加券??」
「あれ?知らないのかい?この通りを真っ直ぐ行って右に曲がるとね、北地区と合同の
ゲーム大会をやってるのさ。それはその参加券、今日で終わりだからあげちゃうわ」
「ありがと!…甘っ!!」
白い食べ物(わたがしって言うんだって)はビックリするほど甘かった。おいしい…////
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