innocence/guilty(未修正版)

□第3章
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オレの体は地面スレスレを『飛んで』いた。
「ゴーゴーボク等の働く車〜♪」
「無免許―――!!!」
 ゴォォォ…

「行きもこうすりゃよかったね」
「安全な方法で旅できればオレはそれでいい…」
「? 何か疲れてる?」
「精神的に」
ボク達はイヅキが切り倒した丸太に乗って峠を越えた所だった
「そーいやあの盗賊さん達まだいるのかなぁ?」
「いないだろ、失神しただけだったし、アホじゃなきゃもう今ごろ逃げ出して…」
「ここで会ったが100年目ぇーー!!」
「アホだァァァ!!」
「恨み果たさずにいられるかっ!」
なんだかとってもブシ道な盗賊さん達だ
と、ここでボクはある重大な事実に気がついた。
「ねぇイヅキ…」
「んだよリオンっ、早く止めないと応戦できな…「どーやって止めるんだろ?コレ」
「………。」
ゆっくりしか止められない為、急停止するのはムリ。
しかも向こうでは盗賊な人達がカトラスやダガーを振りかざしている
これの意味するところは…
「絶対ぜつめい?」
「止まれ!!」
「いや、むしろ止めてくれぇーー!!」
イヅキは叫んでるケド、むなしくボク等は敵の中心へと向かっていく…
「っ!…やられてたまるかっ!!」
イヅキは腰のホルダーからいつもの大剣を引き抜いた
「リオン、立ち位置変われ、それからトップスピードで切り抜けろ」
「りょ…了解!」
「来たぞ!ためらうなっ、かかれ!」
「ウォ―――!!」
またこのパターンですかっ!?
今回はスピードアップかけられないのに…どーするんだろ?
「大丈夫なのっ!?」
「いいからお前は運転に集中しろ!」
 ガキンッ
イヅキは最初に飛び掛かってきた敵の一撃をはじきながらボクに言った。
「これ位でやられてたら、この先やっていけないだろーが…よっ!」
前列にいた敵を剣の平で押し返して、後ろで待機していた人もろともふっとばした!
…どんな馬鹿力ですかイヅキさん…
「突っ切れ!」

「しっかしまたハデにやったね〜」
ボクは後ろを振り返り見た…が
「おいっ…ちゃんと前見…」
「へ?」
ガッ!!
「うわぁっ!」
「いっ…!?」
丸太の尖端がちょーど出ていた石に引っ掛かって、当然ボクたちは前に放り出されてしまった。
「空中三回転半ひねりっ!」
「ぐぺっ!」
無事着地、イヅキは落下
しかし…
 ドサドサドサッ
「うひゃぁー;」
後ろに積んでいた荷物がボクの上に落ちてきた;
「オレはこれから真面目に歩くぞ…」
「うん…ボクもそうする…」
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