innocence/guilty(未修正版)

□第1章
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「盗賊さん?」
「だぁー!なんで盗賊が腕輪一個強奪しなきゃなんねーんだよ!」
それもそうか。
「さあ、渡すのか?」
「うーん、盗賊じゃないと判ると気が引けるんだけどなぁ…」
「あ?」
「キミが悪いんだからね!えいっ!!」
「? …うぉっ!?」
彼は剣を降ろした。…いや、正しくは降ろさざるをえなかったのだけど
「くそっ!何なんだ一体!お…もっ…!?」
どうしたっ!
何かあったのか!?
騒ぎを聞き付けて村の大人達が駆けつけて来た。
「よいしょっ」
「うぎゃぁっ!!」
や…やりすぎたか?;
とりあえず彼を『ある方法』で押さえ付けておいた。理由はどうあれ危険人物だもんね。

村の大人の人が駆けつけてきてからは早かった。
ボクが事情を話すとテキパキと関心しちゃうくらい手際よくロープで後ろ手に縛った、ケド彼は逃げるつもりは無いのかジッとボクをにらみ付けていた。うぅ…;
「何者じゃ?おぬし」
と、じいさまが彼に質問するが…
「………。」
さっきから沈黙を守ったままだ
ボクは彼に聞きたい事があった。
「ねぇそこの赤い人」
「赤い人じゃねぇっ!オレはイヅキだ!」
「じゃあイヅキ、なんでボクを襲ってきたの?」
理由も話してくれないんだもんなぁ、いきなり腕輪よこせって、ねぇ?
「なっ…貴様リオンにそんなことしおったか!」
と、じいさま
「オレがいつそんな事したんだよっ!////」
あれ?ボク何か変な事聞いた?
「大体お前みたいなガキ襲っても面白くも何ともねぇし」
 ムカッ
だから何の話?しかもガキですと!?
「そういえばさっきそのガキに倒されて目ぇ回してた人がいたような気がするなぁ〜確か赤毛の人だったっけ〜??」
「ぐっ…;〜っるせぇチビ」
「ぅ〜変態!卑怯者!」
「んだとっ!?このっ……」
不毛な言い争いだと気づくのには数分かかった;


(あぅぅー…村のみんなの視線が痛い)
「リオ、少しだまっていなさい」
言われずとも;
「さてイヅキ殿、なにゆえリオンの腕輪を狙っておるのじゃ?」
そう、先程の言い争いで彼は自分の目的を口走ってしまったのである。以外とまぬけと言うか…。いい気味だけど。
「いい加減話してくれはしないかの?」
うわぁぁ;口調は優しいけど、有無を言わせない圧力が…じいさまに隠し事はできないんだよね、昔っから;
「う…;」
イヅキもただならぬ圧倒感を感じたのか、ようやく堅い口を割って話しだした
「オレは…レストから来た」
「!!」
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