innocence/guilty(未修正版)

□第14章
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 ドサッ
「ぶっ…」
何か柔らかい物の上に顔から落下し、着地した
「う…ここは?」
顔を上げればそこは一面の銀世界。眼が痛むほどの白が…
「わぁーっ!」
「私を受け止めてイヅキ様ーvv」
「!? ぐへっ」
何も無い所から落ちてきた二人に潰され、オレは再び雪に沈む
「あや;ゴメン」
「そう思うならさっさとどけろっ」
 ぼふっ
振り落としたリオンとヒノエの体が雪の上に投げ出される。
「…ぷはっ!うへぇ、なんだコレ?」
頭についた雪を払い落としながらリオンが不思議そうな顔をする
「何…って雪じゃない、変ねぇこんな時期に降ってるだなんて」
「ユキ?」
益々眉根を寄せて首を傾げるリオンに説明する。
「雪ってのは雨が寒さで結晶化して降る天気の事だ、イムやレスト辺りは冬でも氷点下にならないからな、オレも見るのは初めてだ」
「へぇ〜、じゃこれは水なの?」
フワフワ舞い降りる雪を手に受ける…とそれは一瞬にして水へと溶けた。
「みたいだな。どうした?ヒノエ」
辺りをせわしなく見回すヒノエはこちらに向き直る
「どこに秘密が有ると言うのでしょうか…;」
確かに見渡す限りの雪原…ここに空間転移で飛ばされた意味はあったんだろうか?まさかあの魔法陣自体が罠だったのでは…
「ん?…街だ!お城も見えるよっ」
「はぁ?何言ってんのよミカン;何も見えないじゃない」
「ホントだよっ、ほらあそこらへんに…」
「?」
リオンの示す方向に眼をやるものの…一向に何も見えはしな…
「!」
次第にぼんやりと見えてくる街の輪郭。
「白い…城下町…?」
「行ってみよーよ♪」
「あ!待ちなさいよリオン!」
雪と同化する街…?確かどこかで…
「置いてかれますわよイヅキ様!」
「! あ、あぁ;」
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