innocence/guilty(未修正版)

□第13章
1ページ/19ページ

「そろそろ暗くなってきたね」
緋色と藍色が絶妙に混じり合った西の空を仰ぎながらリオンが呟く。夕陽に透けて橙髪が薄い金色に見え、綺麗だと思った。
「そうね、そろそろキャンプする場所を探さないと…」
私も同意し、糸の先に怒鳴りつける
「っていい加減起きなさいよ!こんなか弱い乙女に何時まで引きずらせる気なのアンタは!!」
「いや起きれないのはヒノエのせいでもあるんじゃ…;」
「う…;」
すると微かだが反応有り。まったく…
「おはようvv気分は如何かしらぁ?エ〜ク〜ス〜くぅーん…??」
「…船酔いした挙げ句に叩きのめされた気分だ」
「あらそっ」
 ドシンッ
「がっ…!」
近場の木に叩き付けて私もその側に座る
「ちょうど良いですわ、今夜はここに泊まりましょ」
「エ…エクス;」
「〜死ねキサラギっ!!」
無数の火炎弾が私めがけて放たれる…が
「ふん、甘いわ。イヅキ様と結ばれるまで私は死なない」
 じゅうぅぅ…
炎と水が相殺し、水蒸気が立ちこめる。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ