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□あなざぁどっぺる特攻隊!(ぇ
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「んー!久しぶりの街だなぁ」
一行は比較的規模の大きい街へと立ち寄りました。そして自由行動となったのですが…
「ヒマだなぁ…」
リオンはあらかた見てしまったようでただ目的もなく歩いていました。すると…
「あ!イヅキーおーい!」
狭い路地の向こうに居たのは見間違え様のない赤毛…と
「ん?」
数人の女の子


「……?」

振り向いたその顔はやっぱりイヅキだ、けど、何か違う。

「ユヅキ様ぁ、誰あのコ〜」
「知り合いですか〜?」
女の子達が話してる、……かなりぶりっこ入ってるよ…?

……何か違うんだよなぁ、雰囲気って言うのかな……ってそれじゃあボクがいつもイヅキを気にしてるみたいじゃないか///

百面相をしてるとその人はこっちに歩いてきた。


「やぁ、久しぶりだね、元気にしてた?姫」
「ひ…?ひゃあっ!」
そのイヅキ(仮)がリオンの手を取り、軽く口付けをする。
「な…にするんだよっ///」
女の子達(鰤…いやブリ)からの痛い視線も有り、すぐさま手を引いた彼女の体を…
「つれないなぁ…僕を忘れたって言うの?」
「わぁぁあっ離せぇぇ!!///」
ぎゅう〜っと抱き締めるユヅキ(笑)


「ん?リオンの声…?」
どうやら甲高い声はよく通るようで、1本離れた道にいた彼の耳にも届きました。


なんとなく(?)走ってリオンの元に向かってみる本物イヅキ。

「はっ……はなせよぉ!!///」

今度はしっかり聞き取ったイヅキは剣の柄に手を掛けて躍り出る。
「リオ……ん……?」
「あーっイヅキぃい……」
その光景にイヅキは固まる。それもその筈、見つけたリオンは自分そっくりのヤツに捕まって……というか抱き締められている訳で。


「ど…ドッペルゲンガー?」
「違うよっ!こんなトコでみょーなボケかますなアホイヅキっ!」
「だってお前、そいつは…」
 ピキッ
「ぴき?」
リオンが視線を上げるとそこには…
「僕と同じ顔だとぉっ!?許せん!成敗してくれるっ」
「なっ…!?」
ぎゅぉぉぉん
と、不気味な音をたててチェーンソーを回し始めました。


「野郎なんざ輪切りにしてやる!!」
「なっ何気に器用なこと言ってやがる……てか何処から出したよソレ!?」
「問答無用!!」
イヅキに似た男(リオン談)ユヅキは不気味に笑いながらチェーンソーを振りかぶりますι
「あっっ危ないよっそんなの!!」
呆然としていたリオンは我に返って間に割って入ります。
「……おや、これは失礼。野蛮なものを出してしまいました」
ころっと態度を変えるユヅキ(笑)
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